「これは車線変更できないわ…」 関越道の「謎の緑の線」ついに追加設置 “冬の関越が渋滞しない”が現実に!?
関越道の車線に引かれた見慣れない「緑の実線」が、ついに追加設置されました。効果があってこその追加ですが、一体、どのような効果があるのでしょうか。
合流部でも「車線移動ガマン!」なるか?
合流部では、左車線を走っていたクルマが流入車を避けようと右側に車線変更するケースが多いので、合流部から始まる東松山のグリーンラインは、どちらかというと、ICから入ってきたクルマに車線変更をしばらくガマンしてもらう側面が強いといえます。
対して嵐山のグリーンラインは「合流部での車線移動も含めてガマンしてね」というわけです。
運転していた同行者が「なにこれ?」と驚いたので、その意味を伝えると、「確かに(心理的に)車線変更できないね……」と話し、そのまま左車線を走り抜けました。
「東松山IC付近と同様に緑色車線をキープしていただくことで、第一走行車線の利用率が高まり車線利用率が平準化されることを期待しています」と外山さん。
つまり利用者の“協力”があってこその渋滞対策ですが、東松山では確実に効果を挙げました。
月の渋滞回数は、対策前の12回から8回まで減少。設置後1年で交通量が約4000台増えても、渋滞回数は変わらず、車線がまんべんなく使われるようになったことで交通容量が増加、渋滞しづらくなったのだといいます。
夢にまでみた「渋滞根絶」も近い!?
関越道は今回の年末年始も、1月2日に下り線の高坂SA付近を先頭に29.6km、上り線の川越IC付近を先頭に37.3kmという長い渋滞が発生しています。しかし、以前と比べれば確実に緩和傾向にあります。
以前は、埼玉県内に北から花園IC付近、東松山IC付近、そして高坂SA付近と3大渋滞ポイントがあり、それらが全部つながって猛烈な渋滞を作り出していました。下り線の嵐山PA付近も、やはりボトルネックの一つでした。
しかし、花園IC付近は下り線の4車線化(付加車線)によって渋滞は解消、東松山IC付近は車線キープグリーンラインによって緩和。嵐山PAも車線キープグリーンラインで緩和する可能性があります。
目下、最大の渋滞ポイントは上下線とも、高坂SA付近になっているのですが、こちらも上下線で付加車線の設置工事が進められています。
複数の渋滞ポイントを一つ一つ、確実に改良している関越道。そのなかには、車線キープグリーンラインの趣旨が利用者に周知され、その協力によって緩和につながった例もあるのです。
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