トヨタ車はなぜこんなにタフなのか? 好きすぎて“ミリタリーハイラックス”再現した人も
世界の紛争地で活躍するのがピックアップトラックに武装を施した「テクニカル」と呼ばれる即席の軍用車です。このテクニカルを日本国内で作った人を見つけました。
こりゃ世界で流行するはずだわ…
このテクニカル仕様の「ハイラックス」は、過酷な戦場での使用を想定してなのか、丈夫なアニマルバンパーと無骨なルーフラックを取り付けており、それらはドアミラーとともに視認性を低下させるマットブラックで塗られていました。また、車体の各部にはフォグランプと作業灯を増設して実用本位の軍用車らしい出で立ちとなっています。
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オーナーは相当なミリタリーファンらしく、「ハイラックス」の前には、ボディアーマーやアリスパック、マガジンポーチ、カスタマイズされたM4カービンの遊戯銃などの自慢のコレクションを陳列するとともに、自身もPMC(民間軍事会社)のオペレーター(警備員)という出で立ちで愛車の傍らに佇んでいました。
筆者は、仕事柄、各地で開催されるカーミーティングやイベントに取材で訪れることが多いのですが、このようなカスタムカーを見たのはこのときが初めてです。
ただ、市販車をベースにそれほど大きな改造を施すことなく、それでいて軍用車両に負けず劣らずの装備を施し、無骨な実用車に仕立てられているのを見たことで、世界中の紛争地帯でピックアップトラックやSUVが大量に軍用車両として用いられるのはなぜなのか、改めて実感することができました。
Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)
「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に
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