軽なのに維持費安くない! 2年連続で自動車保険料アップ 事故件数減っているのにナゼ?

2025年1月から軽自動車の自動車保険料が値上げされました。2年連続の値上げとなったほか、今回は形式別料率クラスの仕組みも変更され、4つの基本補償が従来の3区分から7区分に変わりました。どれぐらい上がったのでしょうか。

保険料を安く抑えたいなら、ココに注目!

 損害保険料率算出機構のウェブサイトを確認したところ、これまでの3区分が7区分となったことで、従来クラス1だった車種の場合、改定後は1~2、クラス2の車種は3~4というように変化しています。これまでクラス1だったクルマが急にクラス7になるようなことは常識的にはまず考えられず、保険料がいきなり1.7倍に増えるようなことはありえません。

Large 20250204 01

拡大画像

冠水した道路のイメージ。洪水による水没や土砂崩れによる破損など自然災害の増加も軽自動車の保険料値上げの理由のひとつ(画像:写真AC)。

 形式別の料率クラスは、安全装備の有無や車両価格の高さ、年式の古さなどは関係なく、自動車の型式ごとの事故発生状況に基づいて決定し、現実を踏まえて適宜見直されています。従って事故の多い車種は保険料が高くなり、事故の少ない車種は安くなります。

 すなわち、売れ筋の人気車種ほど登録台数が多いので、その分事故発生率は高く、形式別料率クラスも高くなる一方、不人気車種や古いクルマは登録台数が少なく事故発生率も低くなるため、形式別料率クラスが低くなる傾向があると言えるでしょう。

 小型・普通車では、登録台数の割に事故率の高いスポーツカーは形式別料率クラスが高くなる傾向にあるのですが、面白いことにダイハツ「コペン」やホンダ「S660」などの軽スポーツカーは、趣味車として大事に乗られているからか事故件数が少ないようで、対人賠償・対物賠償・人身障害・車両保険の4つの項目はいずれも1~3です。

 一方、営業車として使用例の多い先代のスズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」は意外にも事故率が高いようで、それぞれの項目は5~7となっています。

 自動車保険を安く抑えたい人は、損害保険料率算出機構のウェブサイトで形式別料率クラスを調べてから、買い替え時に車種選びをしても良いかもしれません。

【見たことある?】「A」ってナニ!? かなり激レアな軽ナンバー(写真)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

最新記事

コメント