トランプ大統領「管制官の多様性が事故原因だ!」←批判が殺到!? 旅客機とヘリの衝突墜落事故 その真相は?

アメリカの首都ワシントン近郊のレーガン・ナショナル空港付近でアメリカン航空系の旅客機と米軍ヘリコプターが空中で衝突して墜落しました。両機の計67人全員が絶望的な大惨事を巡り、ドナルド・トランプ大統領が論拠を示さずに事故原因を決めつけたことに批判の声が続出しています。

最近でも複数回ニアミスがあった!?

 アメリカ国家運輸安全委員会(NTSB)は、両機の飛行記録や操縦室の音声を収めた「ブラックボックス」を回収して事故原因などを調査しており、暫定報告書を30日以内に公表します。NTSBはアメリカン機から回収したブラックボックスのデータに基づいて衝突時の高度が約99mプラスマイナス約8mだったと明らかにしており、これはUH-60「ブラックホーク」が現場で飛ぶことができる最高高度の約61mより上空を飛行していたことを示しています。さらに、事故の背景として指摘されているのが管制官の人員不足と、レーガン空港付近を操縦することの難しさです。

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ボルティモア・ワシントン国際空港を離陸するサウスウエスト航空のボーイング737(大塚圭一郎撮影)。

 管制塔の音声を配信しているLiveATC.netによると、レーガン空港の管制塔にいる管制官は衝突の約20秒前にUH-60「ブラックホーク」の操縦士に対して「(アメリカン機の)CRJは視界に入っていますか」と確認したうえで、「(アメリカン機の)後ろを通るように」と針路変更を指示しました。

 しかし、UH-60「ブラックホーク」はそのまま進んで衝突してしまいました。このため事故の一因として、管制官が多忙を極めていたため両機の動きを十分にフォローできなかったのではないかという見方が出ています。

 AP通信は、連邦航空局(FAA)が事故当時の管制官の人員配置について、通常は2人に割り当てられている業務を1人が担っており「時間帯や交通量を考えると正常ではなかった」と言及したと報じました。

 民間機は無線の周波数でVHF帯を用いる一方、軍用機はUHF帯を主に使っています。このため、レーガン空港では通常、民間機と軍用機は原則として異なる管制官が対応していますが、事故当時は1人で軍民両方の航空機の管制業務を担っていたというのです。

 加えて、事故の背景にはレーガン空港への離着陸の難しさも挙げられています。CNNテレビによると、事故前の3年間に少なくとも2人の操縦士が、レーガン空港への着陸時にヘリコプターとのニアミスがあったと報告していました。

【画像】これが米軍ヘリと衝突・墜落したCRJの同モデルです

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