「世界一オシャレかもしれない軍隊組織」そのユニーク任務とは? 本国では「そこまでイケてねーよ!」なワケ
イタリアでは陸海空軍以外に「カラビニエリ」という軍隊組織が存在します。イタリア国内の警察や国際治安維持活動などに従事しています。
パトロールカーには日本車も!?
もうひとつ、彼らを象徴するものがパトロールカーです。路地や狭い道が多い市街地や雪深い山岳地もあるイタリア国内をくまなく駆け巡る彼らは、さまざまな車をパトロールカーとして使用しています。
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中心となるのはイタリアの国内メーカーとして有名なアルファロメオで、その「ジュリア」と呼ばれるシリーズの最高グレードをベースにしたモデルを数多く所有しているそうです。そのほかフィアットのクルマなども多く使用されています。
しかし、使用されているのはイタリアの国産車だけではありません。日本車も多く使用されています。代表的な車は、スズキの「ジムニー」です。雪深い山岳地帯でのカラビニエリの活躍には欠かせない車両となっているようです。
またスバルの「フォレスター」や「クロストレック」、三菱の「エクリプスクロス」日産「リーフ」といった車両も導入されており、イタリアの市街で見かけることができます。日本車の取り回しの良さがイタリアの細い路地にもマッチしており、彼らの活躍を支えているのでしょう。カラビニエリを表す濃紺の車体に赤いラインは、日本の車にもよく似合います。
さて、そんなカラビニエリですが、意外なことに、イタリア本国ではあまり“イカした”存在としては認識されていないようです。
というのも、現在はそこまではないようですが、昔は地方出身者が多いことやあまり高学歴者が多くないことなどから、からかいの対象になることも多いようで、間抜けな話などを「カラビニエリジョーク」という言葉で語られることもあるといいます。
しかし、このカラビニエリジョークは、カラビニエリ公式のホームページでまとめられてもいます。ジョークをも笑い飛ばして、自分たちをアピールする、これぞまさにカラビニエリの「強さ」なのかもしれません。
Writer: 凪破真名(歴史ライター・編集)
なぎはまな。歴史は古代から近現代まで広く深く。2019年現在はフリー編集者として、某雑誌の軍事部門で編集・ライティングの日々。趣味は自衛隊の基地・駐屯地めぐりとアナログゲーム。
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