特命米軍機、サミットで来日 「エアフォース・ワン」の陰で「最悪」想定

2016年5月、「G7伊勢志摩サミット」でアメリカのオバマ大統領が専用機「エアフォース・ワン」で来日。しかしあまり知られていませんが、その陰である“アメリカらしい飛行機”も日本を訪れています。同機が想定しているのは「最悪」です。

「アメリカ」をたった1機で指揮可能 想定される「最悪の事態」でも

 E-4Bは「国家空中指揮機」という名のとおり、ワシントンDCに代わってアメリカ軍の指揮や行政を担うことが目的の飛行機です。機内はバスケットボールコートよりもやや広い床面積に、アメリカ国家安全保障局オフィス、会議室、戦闘幕僚オフィス、通信室、休憩室、寝室、キッチンが設けられ、最大112名が搭乗。アメリカの国家中枢機能、特に大統領、国防長官、国防総省統合参謀本部の業務や権限を、空中において実行するための能力を有します。

 平時においては基本的に、E-4Bは使われません。アメリカ本土で歴史的な国難が生じた場合にのみ、その能力をフルに発揮します。たとえばアメリカ大統領が来日中、本国が大地震によって未曾有の大被害に見舞われた場合、大統領はVC-25ではなくE-4Bに搭乗し、本国へ帰ることになります。VC-25も指揮能力に優れた飛行機ですが、E-4Bには及びません。

 このE-4Bの使用を想定した最悪の事態が、「全面核戦争」です。他国の先制核攻撃によってワシントンDCが消滅し、大統領以下首脳陣がことごとく死亡してもなお、大統領権限継承順位における最上級者らがこれに搭乗し、米軍を指揮して報復核攻撃を確実に実施します。

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