戦艦「大和」にも搭載! 現存ゼロの傑作機が呉で復活へ 展示開始は間もなく
展示方法にも注目です。
「零式観測機」の実物大模型が広島・呉に
広島県呉市の大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)は2025年2月13日、新たな展示物である零式観測機(実物大模型)の組み立て模様を公式Xで公開しました。
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大和ミュージアムは、2005年4月に開館した呉市内最大の集客施設です。軍港・呉で建造された史上最大の戦艦「大和」の模型や、零式艦上戦闘機の実物などが展示されています。
県内外から観光客が集まる人気スポットですが、これまで大規模なリニューアルは実施されておらず、施設内外に経年劣化が生じているほか、来館者数が想定を上回り、設備に過度の負担がかかっていたとのこと。
そのため、同館は2025年2月中旬から2026年3月末まで休館し、設備を改修するなどして2026年4月にリニューアルオープンします。休館中は、別に「大和ミュージアムサテライト」を設けるとしており、そこのメイン展示となるのが、このたび組み立てる様子が公開された零式観測機(実物大模型)になります。
なお、大和ミュージアムサテライトには、艦艇の写真や図面資料、戦艦「大和」の模型(100分の1スケール)なども展示される模様です。
同サテライトの開館期間は2025年2月28日(金)から2026年3月末までで、場所は広島県呉市中通1丁目1-2にある「ビューポートくれ」内、観覧料は一般500円(個人)です。
零式観測機は、戦艦をはじめとした主力艦の弾着観測などを目的に、太平洋戦争直前に開発された機体です。フロート(浮舟)を装備した複葉の水上機で、戦艦「大和」にも搭載されたことがあります。軽快な運動性能を持ち、弾着観測のほか、防空や対潜哨戒など、戦争中は幅広い用途で使用されました。
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