新・豪華客船「飛鳥III」ついにデビュー決定 「日本人クレージーだぜ!」ってドイツの造船所に言われちゃったビックリ設計とは?

日本郵船グル―プの郵船クルーズは2025年2月20日、新造クルーズ船「飛鳥III」の概要について記者会見を行いました。日本を代表する旅客船の新型がいよいよ登場します。

間違いなく「世界一のお風呂」

 記者会見ではアンバサダーである放送作家の小山薫堂さんが飛鳥IIIを紹介する映像が流れました。その中で、船首側のお風呂について、建造を担当するドイツのマイヤーベルフトが驚いたというエピソードが紹介されました。

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会見でのフォトセッション。中央が郵船クルーズ遠藤社長(乗りものニュース編集部撮影)。

「こんなところにお風呂をつくってどうするんだ!日本人はクレージーだ!」とまで言っていたのだとか。

 郵船クルーズの担当者によると、飛鳥IIは改造船のため、お風呂は船尾側に設けざるを得なかったといいますが、飛鳥IIIでは、船の中で最も大事なポジションに、ドドーンとお風呂を据え付けたわけです。

 映像のなかで小山さんは、飛鳥IIの乗船体験で最も印象に残っているポイントとして、「なんといってもお風呂。あの露天風呂から見る月の美しさは忘れられない。どんな名湯でも体験できない」と、洋上の露天風呂ならではの魅力を語っていました。

 そして、飛鳥IIIについては「間違いなく世界一のお風呂になる」と、太鼓判を押しています。

 飛鳥IIIは7月20日に横浜を出港する函館・小樽を巡る7日間のツアーでデビューを果たします。その後、8月に横浜発、9月に博多発、10月に神戸発の“デビュークルーズ”もそれぞれ予定。当面は1週間程度のクルーズ商品が中心となるそうです。各商品の予約は4月3日から始まります。

 ちなみに、3年後の2028年には、郵船クルーズが運航管理を担うオリエンタルランドの「ディズニークルーズ」が東京に登場します。これが、クルーズ市場が大きく拡大するカギになると考えているそう。郵船クルーズの遠藤弘之社長は、それに向けて「(飛鳥シリーズの)2隻運航体制が、市場拡大の柱」だと力を込めました。

【写真で見る】これが「飛鳥III」の“全て”です(写真)

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