県都の悲願「ただの“岐阜IC”」東海環状道にまもなく誕生! 4月延伸区間みてきた “岐阜のストーンヘンジ”と呼ばれたワケ
2025年春に2か所で延伸する東海環状道。そのうち岐阜県内の区間では、県都の最寄りとなる「岐阜IC」が誕生します。「岐阜のストーンヘンジ」とも呼ばれていた「橋脚の森」は、特異なICへと変貌しました。
「最長のトンネル」はなぜS字を描く?
トンネルとトンネルに挟まれた場所にできる岐阜ICですが、その東側のトンネル「岐大トンネル」は長さが4930mと、東海環状道で最も長いそうです。山を隔てた山県ICとの間を一気に貫きました。
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ただ、トンネルは内部でゆるやかなS字を描く構造です。岐阜ICと山県ICのあいだを一般道で行き来してみると、山裾の平地に回り込めばトンネルを避けられるのに、あえて山を通しているのでは? と思わずにはいられませんでした。
この疑問を藤原さんにぶつけてみると、「現在の山県ICが当初の想定より北側に作られたため、この線形になったと聞いている」と話しました。
結果として、山県ICは旧高富町(現山県市)市街地にかなり近い場所に設けられています。
名古屋市から30~40kmの圏域を結ぶ環状道路である東海環状道は、「(この圏域に点在する)沿線の市町をつなぐ目的をもって計画されている」と岐阜国道事務所の桑原さんは話します。それを重視した結果が、東海環状道最長のトンネルに現れているのかもしれません。
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