“第二次大戦後初”の戦果を達成した独海軍フリゲート「破壊工作」を受ける! 実は他の艦艇もターゲットに?
紅海に派遣され商船護衛行ったドイツ艦。
何者かが飲料水システムに細工か?
ドイツ海軍のフリゲート「ヘッセン」の飲料水システムに、何者かが廃油を混入させようとした可能性があると、同国メディアが2025年2月21日に報じました。
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これは、「ヘッセン」がヴィルヘルムスハーフェンでメンテナンスを受けている際に発見されました。飲料水システムに数十リットルの廃油を混入しようとした疑いがあるとのことです。
混入そのものについては、海軍関係者によって早期に発見されたため被害は限定的でしたが、これが広範囲だった場合は長時間の洗浄が必要だったとみられています。
同国海軍によると混入はヒューマンエラーや機材トラブルではなく明らかに意図的なものであるとして、「破壊工作である」と発表し、警察も捜査を開始しているそうです。
「ヘッセン」はザクセン級フリゲートの3番艦にあたり、2024年2月には商船防衛任務「アスピデス作戦」に参加するため、欧州連合(EU)が編成した艦隊の1隻として紅海に派遣されました。
この派遣で同艦は、計4回のフーシ派によるものと思われる攻撃を撃退し、攻撃に使われたドローンを数機撃墜しました。これは第二次世界大戦後にドイツ海軍が再建されて以降、初めての戦果となりました。
なお、ドイツ艦艇に対する破壊工作は今回だけではなく1月にも発生しています。その際はコルベットの「エムデン」が進水する前の最終検査中に、10kgを超える金属の削りくずが推進システムに投入されているのが発見され、急遽除去したという事件が発生しています。この他にも複数の艦艇で破壊工作が試みられたことがあると同国海軍は発表しています。
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