いずれ首都高が貫く? 埼玉のど真ん中に残る“田んぼの迷宮” 抜け道利用が「オススメできない」その理由

首都高の埼玉新都心線を延伸し、東北道までつなげる構想の「核都市広域幹線道路」は、広大な「見沼田んぼ」を貫きます。抜け道利用が課題とされる都市部に残った貴重な緑地、どのようなエリアなのでしょうか。

無言の圧力をかける「バリア」

 また主に見沼田んぼ南部に見られる、車幅制限の“バリア”にも注意が必要です。

Large 20250315 01

拡大画像

見沼田んぼのなかでは自転車も安心できない。芝川沿いのサイクリングロードは橋にぶつかると行き止まりとなる(植村祐介撮影)

これは高度成長期以降の開発ブームの際、産業廃棄物を見沼田んぼに不法投棄する大型ダンプなどの進入を規制するために設置されたもので、3ナンバーのクルマであればギリギリ通り抜けられるだけの幅を持っています。

 ただ一般道にあるような幅を具体的な数字で示す車幅制限の標識はなく、また黄色と黒の警告色の帯が欠落したままで、コンクリートむき出しのものもあります。そのため、とくに夜間にはクルマとバリアとの接触事故が絶えません。バリアそのものの構造が強固なこともあり、スピードが出た状態で衝突すると、廃車に直結するレベルのダメージを受けることになるはずです。

 このような特有の道路事情を持つ見沼田んぼですが、渋滞する幹線道路をパスする抜け道として利用する地元のドライバーは確かに少なくありません。しかし、そうした行為を真似て土地鑑のないドライバーが入り込むことは、あまりおすすめできないと言うべきでしょう。

 なお冒頭でご案内した首都高埼玉新都心線の延伸部「核都市広域幹線道路」は、現時点では構想段階として、地元検討会が開催されているレベルにとどまっています。開通に向けては見沼田んぼの環境保全問題もかかわることから、まだ時間がかかると考えてよさそうですが、国土交通省は東北道の高架橋に横断幕を掲げるなどして「核都市広域幹線道路」の認知に努めています。

【“珍物件”いろいろ!?】これが「首都高が延伸する」広大な田んぼエリアです(地図/写真)

Writer:

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス