ANAに「新・豪華すぎるビジネスクラス」誕生なるか!? 新国際線機を18機購入…客室仕様の方針は?

ANAの国際線の一部には座席設備面で”ファーストクラス顔負け”ともいえるビジネスクラス「THE Room」が存在します。787-9国際線仕様機を含む新型機の大量購入を行った同社ですが、こういった座席を新導入機に搭載するのでしょうか。

「新導入機は新プロダクトを検討」

 ANA(全日空)国際線のセールスポイントのひとつに挙げられるのが、ボーイング777-300ERの一部に搭載されている最新ビジネスクラス「THE Room」です。背もたれは一般的なビジネスクラス2席分はあろうかという横幅があり、座席設備という面では”ファーストクラス顔負け”ともいえるものとなっています。

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ANAのボーイング787-9(乗りものニュース編集部撮影)。

 さらに同社は2025年2月、新たに旅客機を77機発注しました。このリストには、国際線向けの「ボーイング787-9」を18機が含まれています。現在同社では787国際線仕様機を多数保有しているものの、いずれも「THE Room」の搭載はありません。今後導入される787-9の座席は、どのような構成となるのでしょうか。

 787について担当者によるは「少なくとも今回の発注分については、新たに導入するわけですから、新プロダクト(客室仕様)を考えていくということになるでしょう」と話します。一方現在保有している787の客室については「これから議論になるだろうと考えています」と返答がありました。

「他社との競争も激しくなってきていると思うので、長距離路線で使う787は、今回導入するものも含めて、競合ということを考えながら、どういったプロダクトを導入していく必要があるかということについては、この先しっかり戦略として詰めていくという段階です」(ANAホールディングスの担当者)

 担当者の話から総合すると、少なくとも「THE Room」レベルの豪華な仕様になるかどうかはさておき、今回新導入が発表された787-9については、現行のビジネスクラスからアップグレードされた仕様になると見て良さそうです。

 同社ではこのほか2026年度以降に、新たな長距離国際線旅客機「777-9」を導入予定です。担当者は「ボーイング777シリーズは需要の太い路線を賄うことになるでしょう」としています。

【写真】凄ッ! これがANAの「ファースト涙目のビジネスクラス」です

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国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。

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