「革命的設計の新型旅客機」実現へ前進か!? 型破り設計のウラに多くのメリット 米大手航空が客室設計主導へ
デルタ航空がベンチャー企業「JetZero」と提携し、今日の旅客機とはまったく異なる外観をもった「革命的なフリートの開発に取り組む」と発表しました。どのようなものなのでしょうか。
「エイ」デザインにエンジン載っけてます
デルタ航空がベンチャー企業「JetZero」と提携し、今日の旅客機とはまったく異なる外観をもった「革命的なフリート(機材)」の開発に取り組むと2025年3月に発表しました。どのようなものなのでしょうか。

JetZeroでは翼と胴体が一体化し、まるでエイのような形状をもつユニークな「混合翼」の形態を採用した飛行機の開発を進めています。このことで“胴体も翼の役割を担う”ことができるために空気抵抗を大幅に削減。これにより小さいエンジンでも飛行が可能になり、その結果、燃料消費量と排出量を現行の一般的な旅客機と比較して、半分に削減することができるとしています。
胴体も現代の旅客機のような筒型ではないことから、客室の面積を広げることができ、乗員・乗客の居住性もアップするほか、手荷物の収納スペースも大型化するとのこと。また、客室内の通路を増やせることなどから、ターンアラウンドタイム(到着から折り返し便出発までの時間)も削減できるそうです。
また、この機はエンジンの設置場所もユニークで、胴体最後部の上にエンジンを載せるような形状となっています。先述のとおりエンジンそのものも小型化できることに加え、この設計の採用で騒音がかなり低減できるとしています。
JetZero機の初飛行は2027年に予定されており、デルタ航空はこの機の商業的な実現可能性を高めるため、社内の「サステイナブル・スカイズ・ラボ」を通じ、運用の専門知識の提供や客室設計の主導などを行うとのことです。
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