ぜ~ッたい渋滞してる!東京「元凶の交差点」6選 混まないワケがない!車多すぎ複雑すぎ“謎構造”を紐解く

東京23区とその周辺における交通渋滞は、特定の交差点から一定の方向に伸びる「線的な発生」がほとんどです。では、そうした交差点は何が原因で渋滞が発生するのでしょうか。交通量や交差点構造、信号の関係など複数の要因があります。

目白通り「谷原」交差点(練馬区)

 都心部と関越道練馬ICを結ぶ「目白通り」と、23区北西部を環八通りから分岐して埼玉方面へ直結する「笹目通り」、その2本の大動脈が交わるのが「谷原」交差点です。

 この交差点は笹目通り側が地下道でくぐる立体交差ですが、このほかにも交差点を「富士街道」が斜めに横切り、変則6叉路になっています。また関越道練馬ICで流出したクルマは、その多くがそのまま谷原交差点まで進みます。こうして各方面からの交通が交錯する結果、渋滞が頻発するのです。

 ただ関越道から埼玉方面へ通じる外環道や、環八通りの井荻トンネル~目白通り間が全通するまでは、現在よりもさらにひどい渋滞が常でした。そういう意味で、周辺道路の整備が交通の分散を実現し、渋滞削減に寄与する好例とも言えます。

新青梅街道・所沢街道「北原」交差点(西東京市)

 青梅街道の宿場町だった田無(西東京市)は、多方面への道が集まる古くからの交通の要衝です。このうち、西武新宿線田無駅の北側で「新青梅街道」と「所沢街道」が交わるのが「北原」交差点ですが、この周辺では「青梅街道」「谷戸新道」「保谷新道」などが複雑に絡み合い、大きな交差点が短い間隔で連続します。

 信号の連続、さらにそれぞれの道路から右左折交通も多いこと、そして交差点ごとにめまぐるしく変わる方面案内看板が地理不案内なドライバーにはわりづらいことなどから、交通量の多い時間帯には「北原」交差点を中心に、「動いては止まり」といった感じで各方面が渋滞します。

 この渋滞の改善には、新青梅街道の北側に並行する形で整備される「新所沢街道」の未開通区間(谷戸新道~伏見通り)約1.2km区間の整備を待つしかなさそうです。新所沢街道はすでに一部区間の開通で、北原交差点の渋滞長短縮にも効果があったと発表されています。

環八通り「瀬田」交差点(世田谷区)

 東京と神奈川の内陸部を結ぶ「玉川通り」と、23区の西縁を南北に走る「環八通り」が交わる「瀬田」交差点は、23区南西部の鬼門とも言えるポイントです。

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「瀬田」交差点。手前が環八通りの流れ、奥が玉川通り。右折車線が複雑だ(画像:PIXTA)

 玉川通りはこの交差点を地下道で通過するため、地上で交差するのは玉川通りの側道と環八通り本線ですが、いずれも交通量が多いことに加え、環八通りから玉川通りへの右左折をさばくための矢印信号も長いため、青信号での通過可能台数はけっして多くありません。

 また環八通り側は内回り、外回りとも4車線を確保していますが、これは実質3車線の幅員に無理矢理4車線を区分した感が強く、トレーラーなど幅の広いクルマのドライバーは慎重に運転せざるを得ません。そのため通過速度も上がらないことが、渋滞に拍車をかけています。

【ここです!】東京「鬼詰まり交差点」6つ(地図/写真)

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