トランプ大統領発案 仰天の防空構想 本気でやると「マンハッタン計画」並み!? 防衛企業は意外と乗り気?

本当にやるならば、あらゆるアメリカのテクノロジーを詰め込む計画に。

アメリカのテクノロジーを総動員した計画になる?

 アメリカの航空・宇宙企業ロッキード・マーチンは2025年3月13日、フランク・A・セント・ジョン最高執行責任者(COO)がAxiosのインタビューで語った、「ゴールデン・ドーム」に関する見解を公開しました。

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ロッキード・マーチンが製造している軍用機であるF-16とF-35(画像:ロッキード・マーチン)。

「ゴールデン・ドーム」は1月31日にドナルド・トランプ大統領が署名した大統領令に関するもので、イスラエルが都市へのミサイルやロケット弾攻撃への防衛手段として配備している「アイアンドーム」の発展版のような防空システムを目指しています。

 具体的には、弾道ミサイルのほか、極超音速ミサイルや巡航ミサイル、ドローン、ロケット弾、砲弾といった様々な脅威に対応できる防空システムになることが予想されています。

 この件に関して、セント・ジョンCOOは「国家防衛にとっての重要性という点では、マンハッタン計画に似ています」と、かつての原爆開発計画に相当する大規模なものという見解を示し、「ただし、過去と未来の大きな違いは、すでに展開されている既存の様々な機器群が基盤を形成するという点です」と、自社のF-35戦闘機やA4防空レーダーなどのほか、迎撃ミサイルや次世代レーザー兵器も含め、あらゆるものを統合した防空システムになると話しました。

 さらに、実現にはアメリカの産業基盤の強さが必要になるということで「あらゆるテクノロジー企業の最高の力を必要とするプロジェクトだ」と見解を示したそうです。

 ロッキード・マーチンは3月5日付の発表で、「トランプ大統領は、増大する敵対的脅威から国土を守る黄金のドームがアメリカに必要だと明言している。ロッキード・マーチンはすぐに返答する準備ができている」と、この計画に協力する意向を表明しています。

 ただ、これに対しては、現状アメリカと国境を接する国から突如として攻撃を受けるリスクはほとんどないため、ミサイルよりも近距離で攻撃を行う砲弾やロケット弾、ドローンなどを防ぐ手段に関しては、導入してもあまり意味がなく、資金の無駄なのではという指摘もあります。

【画像】どんな感じになる? これが、ゴールデン・ドームのイメージです

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