日本一級のドデカ交差点「渋滞が解消」 立体+地上の「計16車線化」効果アリ! たださらに“初見殺し”に?
国土交通省 仙台河川国道事務所は2025年3月24日、国道4号「仙台拡幅」のうち2月に実施された「箱堤交差点立体化」後の交通状況について速報を発表しました。
仙台の巨大交差点「箱堤」立体化で渋滞緩和
国土交通省 仙台河川国道事務所は2025年3月24日、国道4号「仙台拡幅」のうち2月に実施された「箱堤交差点立体化」後の交通状況について速報を発表しました。

この事業は東北で最も交通量の多い国道4号「仙台バイパス」のうち、仙台市若林区の「箱堤」交差点前後1.4kmを立体化するもので、2月9日に立体部への交通切り替えが行われました。
箱堤交差点はもともと、国道の北行きが左折1+直進3+右折3=7車線、南行きはさらに左折1車線が多い8車線、交わる市道もそれぞれ片側5車線で平面交差する、日本でも有数の巨大交差点です。車線移動も大変で、それによる渋滞や事故が多発していたことから、本線の立体化が進められました。
交通切り替え後は、北側の苦竹ICから箱堤交差点を越え、南側の卸町交差点まで、片側2車線の立体部が構築されました。箱堤交差点の国道は、片側が側道6(左折1+直進3+右折2)+立体2=8車線、上下計16車線となっています。
それから1か月を経て、箱堤交差点付近の断面交通量は約8%増加の1日6万2300台で、うち約7割(4万1400台)が立体部を通行しているといいます。これにより、朝ピーク時の箱堤交差点を先頭に発生していた上り線(南行き)の渋滞が「解消」したそうです。
南行き車両が箱堤交差点を通過する際の走行時間は、立体部を走行することで約4分短縮の2分30秒になったとか。
ただし、立体化により前後の交差点も含めた通行方法も大きく変わりました。たとえば卸町交差点は「立体部から左折」「側道から右折」が不可となり、下り線は箱堤立体の手前から側道部や立体部を利用することになるなど、複雑化しています。
SNSでは、立体化によるスムーズ化を実感する声もある一方、いまも「箱堤交差点の立体慣れなくて道間違え」「仙台の道路名物初見殺し、ここでもか」といった声が見られます。
仙台河川国道事務所は、交通切り替え後の通行方法を事前に確認してほしいと呼びかけています。
コメント