「グラマン」て飛行機じゃないの!? 意外な自動車関連メーカー5選 じつは普段使いの物も

航空機メーカーのグラマンやメッサーシュミット、製薬会社の第一三共、オーラルケア用品のサンスター、そして電気通信機器のノキア。一見すると自動車やバイク製造とは無関係の会社に思われるかもしれませんが、すべて関連企業です。

えっ、メッサーシュミットの乗用車!?

 ドイツの名門メッサーシュミット社も、かつて乗用車を開発・製造していました。

メッサーシュミット(現:EADSドイツ)

 メッサーシュミットといえば、レシプロ戦闘機のBf109やMe110、世界初の実用ジェット機Me262などの軍用機をイメージする人が多いでしょう。1923年にウィリー・メッサーシュミットによって設立されたこの会社は、第2次世界大戦中はドイツ空軍に多数軍用機を供給し、戦後は民間機製造のベルコウ、造船大手であるブローム・ウント・フォスの航空部門を吸収してメッサーシュミット・ベルコウ・ブローム(MBB)となり、Bo105や川崎重工との共同開発によるBK117などといったヘリコプターを製造していました。

 その後2000年にヨーロッパ最大の多国籍航空宇宙企業EADS(ヨーロピアン・エアロノーティック・ディフェンス・アンド・スペース)へ参画したことで、防衛関連企業のEADSドイツに改名しています。

 メッサーシュミットは、終戦直後は米英ソ仏などの連合国から航空機製造を禁止されたため、戦後の一時期は糊口を凌ぐため「カビネンローラー」(キャビンスクーター)と呼ばれる前3輪・後1輪の軽便車を製造していました。「KR200」に代表される同社の三輪自動車は、戦後のヨーロッパで安価な移動手段を求めていた人々に受け入れられましたが、1960年代に入るとコスパの良い小型大衆車に人気を奪われ、採算が悪化したことから1964年に生産を終了。その4年後に本業である航空産業に復帰しています。

三共(現:第一三共)

 1930~1950年代にかけて日本の大型バイクの代名詞的存在だった「陸王」を手掛けていたのが三共内燃機(のちに陸王内燃機に改名)です。ちなみに、旧日本軍が使用した九七式側車付自動二輪車も、「陸王」のオートバイをベースに開発されています。

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1955年にメッサーシュミットが発表した「KR200」。戦後の欧州で安価な移動手段を求めていた人々に人気を博した「キャビンスクーター」のひとつ(画像:パブリック・ドメイン)。

 メーカーの三共内燃機は、そもそも、戦前にハーレー・ダビッドソンの輸入販売を手掛けていた製薬会社の三共が事業多角化の一環として興したグループ会社です。なお、「陸王」はハーレー・ダビッドソンから正式にライセンスを得て生産されたモデルで、構造的にはハーレー・ダビッドソン「モデルVL」に準じたものとなっています。

 しかし、第2次世界大戦が終わると大排気量の大型バイクの需要が減少した影響で「陸王内燃機」の経営は急速に悪化します。昭和飛行機の資本参加を受けて「陸王モーターサイクル」として1949年に再建されますが、そのころにはオートバイの人気は中・小型車に移っていました。それを受けて「陸王」も小排気量車を開発しますが、人気を回復することができず、1960年に倒産しました。

【画像】これが軍用機の名門グラマン社製のトラックです

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