1台3役!「超長~い腕持つ建機」日立建機が発売 “最大40m”どんだけ高いの?

11階建てのビルの解体に対応します。

「新・新耐震基準」の建物を効率よく解体するため

 日立建機は、同社が製造するZAXIS-7シリーズとしては最大となるマルチブーム解体仕様機「ZX1100K-7」の国内受注を2025年4月1日に開始すると発表しました。

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日立建機が新たに受注を開始したマルチブーム解体仕様機「ZX1100K-7」(画像:日立建機)。

「マルチブーム」とは、主に解体作業を目的とした油圧ショベルのフロント(ブーム・アーム)の構造を指します。解体する建築物の高さや作業の進捗に応じてフロントを交換し、フロントの作業高さや可動範囲を変更することで、1台で様々な作業に対応できる点が特徴です。

 ZX1100K-7は、「ハイリフト仕様」「モンスタハイリフト仕様」「ツーピースブーム仕様」、これら3種類のフロントをそれぞれ用いることにより、建物の高層部から基礎部分の解体まで、1台で対応できるとしています。

 ハイリフト仕様は、高さ40m(ビル10~11階相当)まで伸ばすことが可能で、モンスタハイリフト仕様は高さ30m(同8~9階相当)まで対応可能。一方、ツーピースブーム仕様は高さ18.3m(同5~6階相当)から地下5.9m(地下2階相当)まで対応できます。作業状況に応じてフロントを交換することで、1台で多様な解体作業を行えます。

 また、近年進むアタッチメントの大型化に対応しているのもポイントで、同社の従来モデルと比べ、より大きなアタッチメントでも装着できるようになったとのこと。前出のツーピースブーム仕様だと、通常時では最大7500kgのアタッチメントを装着可能ですが、左右の作業範囲を制限すれば最大9800kgのアタッチメントまで装着できるようになるため、安全性と生産性の向上が図れるとしています。

 日立建機によると、大きなアタッチメントを装着できるようにしたのには、「新・新耐震基準(2000年基準)」の適用を受けた建築物が増えたことが背景にあるといいます。

 鉄筋コンクリートから鉄骨鉄筋コンクリート構造の建築物が増えたことで、コンクリート破砕用のアタッチメントも大型化が進んでいるとのこと。特に都市部は騒音の関係からブレーカーでコンクリートを砕くような解体が難しいため、解体工事の工期を短縮したいというニーズから、ZX1100K-7では大型のアタッチメントに対応できるようにしたそうです。

 ほかにも、ZX1100K-7ではトレーラーで輸送する際の効率化も向上させるための特徴を持っています。

 大型の解体仕様機は、輸送するとき車体をトレーラーの荷台に乗せるために左右のクローラーを取り外します。その際、油圧を利用した車体のジャッキアップが、従来モデルであれば、ジャッキアップシリンダと油圧ホースを人の手で接続していたのに対し、ZX1100K-7はバルブの開閉だけで切り替えできるようにしたことで、シリンダと油圧ホースの接続作業を不要にし、安全性と生産性の向上に寄与しています。

 日立建機では年間の販売目標台数は数十台を見込んでいます。価格は受注生産品のため非開示、製造は茨城県にある同社の常陸那珂臨港工場で行われます。

【画像】40mの高さまで! これが日立建機の新たな解体機です

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