通行止め続く「県境越えルート」いつ開通? 代替路ない岐阜‐福井の国道、応急策で仮復旧へ

福井県大野市の国道158号で発生した斜面崩壊の、仮復旧の方針が示されました。

国道158号で斜面崩壊

 福井県大野市の国道158号で発生した大規模な斜面崩壊により、通行止めが続いています。国道158号は岐阜と福井を結ぶ貴重なルートですが、当面は広域迂回が必要です。

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国道158号の斜面崩壊箇所の状況(画像:国土交通省近畿地方整備局)

 国土交通省近畿地方整備局によると、斜面崩壊は2025年3月19日早朝、県が管理する国道158号で発生しました。場所は、九頭竜湖の東側、大野市上半原です。幅90m、高さ100mにわたって山肌が崩れ、道路が土砂で埋まりました。当時、道路は通行止めで人的被害はありませんでした。

 ここを通る国道158号は、東は油坂峠道路を介して東海北陸道と、西は中部縦貫道とつながっており、岐阜県と福井県を東西に結ぶ重要なルートです。一日およそ2800台が通ります(2023年11月)。

 県は3月28日、有識者や国交省、県による対策検討会を開催。この中で、仮設の迂回路を設置して暫定復旧させる方針を固めました。

 迂回路の延長は約250m。被災箇所を避けるように九頭竜川を2度渡ります。川に架ける2本の仮橋は、国が保有する応急組立橋の活用を検討します。「夏休み前」までの開通を目指して仮設道路の設置を進めます。

 本復旧については、斜面のボーリング調査などの結果を踏まえ、対策を検討していきます。

 被災以降、国道158号は、白鳥IC(油坂峠道路・東海北陸道)から九頭竜IC(中部縦貫道)にかけて通行止めが続いています。

 付近は険しい山岳地帯で、県境を越える迂回路は近くにありません。そのため岐阜~福井間を行き来するには、当面、国道417号冠山峠道路や北陸道などへの広域迂回が必要です。

【地図と写真】通行止め区間と仮復旧イメージを見る

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コメント

1件のコメント

  1. 前谷から石徹白経由で道の駅九頭竜に行けるルートがあります。

    (冬季通行止めなので、雪が残っていれば通れません)