ANA「レアな特別機で行く普段は乗れない珍路線」なぜ運航? 乗ってみたら「通常便といろいろ違う」…でも濃かった!
ANAが普段定期便のない「関西~能登線」を大阪・関西万博の開催を記念した特別デザイン機「EXPO2025 ANA JET」でフライトする特別チャーター便を運航しました。今回、その便に乗ってみました。
特別デザイン機で行くレア路線、機内の様子は?
「EXPO2025 ANA JET」で運航された関西~能登の特別チャーター便は、搭乗券からして特別仕様です。通常のANA国内線定期便ではオンライン上や搭乗券上にQRコードが発行され、それを保安検査場入口や搭乗口の改札でかざす方式となっています。対し、今回は一人ひとり有人カウンターでチェックインが行われ、”手書きの”紙の搭乗券が配られました。また通常のQRコードでの対応ではないので、保安検査場も特別レーンが用意されました。

関西発能登行きとして設定されたNH2025便は午前10時46分ごろに、約30人の乗客を乗せ、関西空港を離陸しました。出発の際には、ANAグループの社員による横断幕を用いた見送りなども実施されています。
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、飛行ルートは万博会場である夢洲を左手に上昇し、愛知、岐阜、富山の南アルプス山脈上空を通過し日本海へ抜けたのち、方向を変え能登空港へむけ降下しました。機内の内装は通常のANA機とほぼ同じではあるものの、CAが「EXPO2025 ANA JET」にちなんだ”万博仕様”の特別デザインのエプロンを着用して機内サービスを行ったほか、ドリンクサービスの紙コップも特別デザインのものが使用されています。
2024年元日に発生した能登半島地震に被災した能登空港は、運用再開こそしていますが、滑走路の路面などに起伏が生じています。着陸前には機内アナウンスにてその起伏により、着陸後に揺れることが予想されるが、安全には影響はないといったアナウンスがありました。11時34分頃に着陸したNH2025便の機内は、接地後一度わずかに跳ねるような動きをとったのち、安全に減速し駐機場へと向かっています。これも、他の国内空港ではあまり見られない点です。
同便は子どもたちによる横断幕の出迎えのもと、能登空港に到着。乗客はその後、輪島地域のボランティアへと向かっています。「フライトレーダー24」によると、飛行時間は49分だったとのことです。
コメント