元・小田急の西武電車 じつは“入線ムリ!”な箇所とは? 試運転ムービーで判明「走れない」納得のワケ
西武鉄道がサステナ車両8000系の試運転の動画を公開しました。営業では入線しない西武各線を走行して試験が行われましたが、実は試運転でも走行できなかった路線や区間があるのです。
多摩湖線にも走れない場所がある?
西武多摩湖線は国分寺駅(東京都国分寺市)から萩山駅(同・東村山市)を経由して多摩湖駅(同)に至る単線の路線ですが、このうち国分寺~萩山間では8000系の試運転が行われていません。

同区間は4両編成で運転され、西武拝島線と接続する萩山駅を除いてホームの長さは4両編成分のみ。したがって西武多摩川線と同じく、8000系が入線するとホームからはみ出してしまうのです。
また、国分寺駅ではホームの端に踏切があり、6両編成の8000系が入線すると踏切をふさいでしまいます。さらに単線のため行き違いが困難です。
ただし萩山~多摩湖間は最大8両編成の列車が走行でき、多摩湖駅から萩山駅を経由して西武新宿方面へ向かう列車も運行されています。今回の8000系の試運転では、萩山~多摩湖間を走行しました。
西武鉄道では8000系のほか、東急電鉄から9000系を譲り受けてサステナ車両とすることを発表しています。東急から譲り受けたサステナ車両は西武多摩川線・多摩湖線・西武秩父線・狭山線へ導入されることから、8000系が入線できなかった区間も走行することになるでしょう。
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