大盛況なハズだわ! 乗って判明「片道12時間の寝台バス」快眠レベルが段違い 終点ついても目覚めない客まで

日本初のフルフラットシート「ソメイユプロフォン」を備えた、高知駅前観光の「スマイルライナー」。2段寝台の上段・下段で乗り心地は違うのでしょうか。実際に乗車し、それぞれ寝比べてみました。

上段と下段 それぞれでの過ごし方

 上段中央列は三方がカーテンに囲まれ、前には上段区画があるので、個室感を強く味わえます。横幅は標準体型の男性(173cm、73kg)である私でも狭いですが、フルフラットの快適さは、これまでのいかなる個室バスでも得られない、圧倒的な寝心地の良さです。

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「ソメイユプロフォン」上段(2025年4月、安藤昌季撮影)

 もし狭いと感じたなら、体を斜めにして、対角線上に寝るのも手でしょう。シートベルトはありますが、それほど締め付けられません。

 上段では左右の揺れを大きく感じました。重力が後ろにかかるような独特の感覚もあります。下段の揺れは普通のバスに近いので、揺れが不安なら下段でしょうか。前述した通り自身では区画を選べませんが、予約時に2人グループなら上段と下段になる模様です。

 走行中は、上段はそれほど走行音やエンジン音がしませんが、下段は絨毯で軽減されているものの、音がそれなりに聞こえてきます。一般的な夜行バスより、頭の位置が床に近いからだと思われます。

 区画への出入りは、意外にも上段の方が楽だと感じました。ハシゴを登る必要はありますが、下段は区画に入れる場所(隙間)が少ないので、慌てて区画に入ろうとしたりすると、体が引っかかることがあります。

 区画内の居住性は、上段中央列は枕を使えば上体を少し起こせますが、下段は天井が低いので難しいでしょう。体を起こすのなら棒に掴まることが可能な上段の方が楽です。

少しずつ改良され… これが「寝台バス」車内です(写真)

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