受注再開!「フェアレディZ」は買いか?→見積った結果は…「新たな規制」で買えなくなる恐れも
2022年8月の発売直後に注文殺到で受注を停止していた日産「フェアレディZ」が、2025年1月より受注を全面再開しました。今回はそのような日産の誇るスポーツカーの納期と値引きなどの最新情報、そして受注停止の理由について紹介します。
値引きゼロ、でも内容考えればお買い得かも
差し出された見積書に目を落とすと、車両本体価格が560万7800円(税込)、付属品合計が5万20円、諸費用合計が34万1330円で、支払い総額は599万9150円となりました。値引きに関して尋ねようとしたところ「申し訳ありませんが『フェアレディZ』の値引きはゼロです」と先手を取られました。

とはいえ、日産を代表するスポーツカーが600万円を切る価格で購入できるのなら、たとえ値引きがなくともお買い得と言えるでしょう。なお、この店舗でのローン金利は通常5.9%、残加設定ローンの場合は3年後の残加率を208万円に設定した上で金利は4.9%になるそうです。
ようやく受注を再開した「フェアレディZ」ですが、正直なところいつまで新車が購入できるかはわかりません。それと言うのも「自動車騒音規制フェーズ3」が2026年秋から施行されるからです。
この規制は現行のガソリンエンジン車では対応ができないほど厳しく、RZ34型のようなスポーツカーの存続に大きな影響を及ぼす可能性があります。対応が技術的に難しいことから実施の延期も囁かれてはいますが、予定通りに規制が実施されれば「フェアレディZ」はモデル廃止になる可能性もあり得るでしょう。
そのことについて彼女に尋ねると、「日産本社からディーラーへの連絡はいつも直前になってから来るので、正直に言えば私たちも情報を持っていません。仮に規制が現実のものとなれば、契約をいただいたとしても納期の予定次第で、こちらから一方的に契約を取り消させて頂く恐れもあります。ご購入を検討されているなら、早めの契約をオススメします」と述べていました。
「フェアレディZ」の購入を考えている人は、あとあと後悔しないように、規制を見越して早めに購入に踏み切った方が良いかもしれません。
Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)
「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に
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