路面電車と地下鉄で「道路トンネルをサンド!?」 明治通りの“バイパス”どこまでできた? 「池袋駅大改造」のカギに

池袋付近で、地下が道路トンネル、地上が「側道と都電」セット、その下を走る地下鉄も含めると3層構造となる道路の建設が進んでいます。明治通りのバイパスであり、池袋駅前「大改造」のカギを握る路線です。

池袋駅前「大改造」のための基盤となる道路

 なお冒頭で触れたように、豊島区はこの環状第5の1号線の整備を踏まえ、池袋駅前を大規模に再開発する予定です。

 その計画には、現在明治通りで南北に通り抜け可能な池袋駅前をクルドサック化(袋小路化)し通り抜け不可とすること、またグリーン大通りを広場化して歩行者優先の空間を作ることなどが盛り込まれています。

 こうして池袋駅前から排除された通過交通は環状第5の1号線、および都電雑司ヶ谷電停付近で分岐し、都電沿いに春日通りまで通り抜ける補助第81号線が担うことになります。現在の片側2車線の明治通りの交通量を、この両路線でまかなうことができるのかどうか、不安が残るところです。

 また現在の道路構造では、環状第5の1号線から明治通りに流れる交通は、“事故件数全国ワースト1”という不名誉な称号を与えられたこともある池袋六ツ又陸橋下の交差点で右折することになり、事故の増加も懸念されます。将来的には、この極めて複雑な交差点の構造の見直しも必須となりそうです。

【一体どうなるんだ!?】これが「明治通りバイパス」です(地図/現地写真)

Writer:

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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