『紅の豚』の登場機体 実は元ネタあった!? “水上機”の世界最速レース 国の威信を賭け 大戦中の戦闘機の元になった機体も

『紅の豚』が『金曜ロードショー』で放送されます。実はこの劇中の会話で出てくる「シュナイダー・トロフィー」という大会は実在しており今から約110年前に初開催されました。

実は元ネタのあるシュナイダー・トロフィー

 2025年5月9日、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、スタジオジブリ制作のアニメ映画『紅の豚』が放送されます。

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カーチスの愛機のモデルR3C-2と第二次大戦中に日本本土初爆撃を行ったジミー・ドーリットル(画像:NASA)

 同作の劇中で、主人公ポルコの飛行艇用のエンジンを調達してきたピッコロのおやじが「シュナイダー・カップでこいつを付けたイタリア艇はカーチスに負けたんだ。だが、こいつのせいじゃない。メカニックがヘボだったからだ!」と話すシーンがありますが、実はこの「シュナイダー・トロフィー」という大会は実在していました。今から110年以上前の1913年4月16日にモナコで初開催された水上機の速度を競うエアレースです。

『紅の豚』は現実の第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の「戦間期」と呼ばれる時代をモチーフにしています。その時代にこのシュナイダー・トロフィーは大きな話題となったレースでした。

「シュナイダー・トロフィー」は、1915~1918年に第1世界大戦で中断された以外は、終了する1931年まで、毎年(1927以降は隔年)ヨーロッパやアメリカで開催され、欧米の航空機メーカーが自社製造機の性能を競いあった水上機のレースです。『紅の豚』は現実の第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の「戦間期」と呼ばれる時代をモチーフにしています。その時代にこのシュナイダー・トロフィーは大きな話題となったレースでした。

 前述したピッコロのおやじの「イタリア艇はカーチスに負けたんだ」というセリフですが、ここで出てくるカーチスはポルコのライバルキャラであるドナルド・カーチスではなく、おそらくシュナイダー・トロフィーに参加した航空機メーカーであるカーチス・ライトが開発したカーチスCR-3もしくはR3C-2かと思われます。カーチスの機体も同作とは縁があり、R3C-2は劇中でドナルド・カーチスの愛機であるカーチスR3C-0のモデルにもなっています。

 他にも、劇中では実在機をモデルとした飛行艇や水上機が登場します。ポルコの戦友であるフェラーリンの乗機も同レースで優勝したイタリア製のマッキ M.39がモデルです。ポルコの愛機に関しては、外見はマッキM-33と言われていますが、名称はサボイアS.21試作戦闘飛行艇という架空の飛行艇で、操縦は難しく誰にも扱えず、倉庫に保管されていた機体をポルコが購入したことになっています。

【お、確かに『紅の豚』!】ポルコが乗っていた機体ソックリ…マッキM-33ほか(写真)

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