サンリオ化した京王多摩センター駅徹底解説 そこにある日本の「いま」
「サンリオピューロランドステーション」駅員たちの持つ「強み」
ホームに上がっても、たくさんのキャラクターが待っていました。
駅名標や各のりばの案内はもちろん、時計まで“サンリオピューロランド仕様”になっています。またホームでも、1・2番線は「ポムポムプリン」、3・4番線は「ハローキティ」の“担当”です。
待合室で癒やしてくれるキャラクターも、同様に異なります。また京王電鉄ではこの“サンリオピューロランド仕様”化を記念し、7月16日(土)から8月31日(水)まで、京王多摩センター駅の改札内に「隠れキティ」を設置。抽選で「サンリオピューロランド」の年間パスポートがもらえるキャンペーンを実施するそうです。
また2016年3月12日(土)から8月31日(水)までの期間限定で、サンリオのキャラクターとリボンがあしらわれたラッピング電車も、1編成が京王線で運行されています。
さて先述のとおり、京王多摩センター駅の“サンリオピューロランド仕様”化は、「サンリオキャラクターが駅利用者に『いってらっしゃい』『おかえりなさい』『ようこそ』を伝える駅にしていきたい」というコンセプトで行われました。それを伝えるキャラクターたちのメッセージボードが4番線の壁面にあるので、同駅訪問の際は少し時間に余裕を持って行くのがオススメです。
京王電鉄によると、今回の“サンリオピューロランド仕様”は地域活性化と、国内外からの来訪者獲得が目的とのこと。訪日外国人が増加する現在、その獲得合戦が首都圏の大手私鉄をはじめとする鉄道会社で見られます。また京王多摩センター駅は、都心のターミナルが同じ新宿の小田急多摩センター駅と隣接。日本の人口が減少へ向かうなか、日常的な利用者の獲得も首都圏の大手私鉄にとって大きな課題です。
そうしたなか行われたリニューアル。国内外を問わず知名度の高い「サンリオピューロランドステーション」駅員たち、その今後の活躍が注目されます。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
小田急多摩センター駅がサンリオ化したという話は聞きません。