欧州の2大海軍が集結 空母2隻を含む20隻を超える艦艇がズラリ そのうち1隻は日本にもやってくる!?
地中海で大規模な訓練を実施。
英伊の空母打撃群が揃う圧巻の陣容
イギリス海軍は2025年5月12日、空母打撃群が、イタリア海軍の空母「カヴール」を中核としたイタリアの空母打撃群と1週間の合同訓練を実施したと発表しました。

4月22日、母港であるポーツマスから出航イギリス海軍の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」は、北大西洋でほかの艦艇と合流し、空母打撃部隊「CSG25」を編成し、「オペレーション・ハイマスト」と名付けられた長期の作戦に出発しました。
この作戦は、約8か月間にわたって、インド太平洋エリアを巡航する計画です。その間、日本やアメリカ、インド、シンガポール、マレーシアなど計12か国と演習を行うほか、寄港しての交流も行います。
今回の合同訓練は地中海方面での最大規模となる訓練で、作戦エリアとなったイオニア海では「プリンス・オブ・ウェールズ」、「カヴール」という英伊の空母を筆頭に、計21隻の艦艇、3隻の潜水艦、41機の戦闘機、19機のヘリコプター、10機の哨戒機が参加する圧巻の陣容で、約8000人の人員が関わる大規模な訓練になったそうです。
訓練では主に両国の艦載機であるF-35B「ライトニング II」が、昼夜を問わない飛行訓練を実施したほか、空母打撃群の対ドローン防空能力などもテストしました。また、艦船および潜水艦に関してはターラントとシチリア島の間の海域で対潜戦訓練も実施したとのことです。
今回の訓練について、「プリンス・オブ・ウェールズ」の艦上でF-35Bを運用する第809海軍航空隊のニック・スミス中佐は「空と海の領域で戦力統合の実現を示す絶好の機会です。お互いの空母運用に対するアプローチから学び合い、NATOにおける空母打撃能力を披露することができます」と話しました。
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