アメリカが発表した未来の戦闘機「F-47」どれほど凄いのか「超カッコイイ完成予想図」出さない理由とは?
アメリカのトランプ大統領が次世代戦闘機「F-47」について、ボーイング社が開発・製造を行うと発表しました。とはいえ、どんな性能を持つ飛行機なのか、いまひとつ判然としません。どれ程の高性能なのでしょうか。
F-47戦闘機はボーイングが製造する予定
2025年3月21日、アメリカのトランプ大統領は突如として「F-47」の名を冠したアメリカ空軍の次期戦闘機の存在を公式に発表しました。それは、長らく「NGAD(Next Generation Air Dominance):次世代航空支配」と呼ばれていた戦闘機開発計画の一端でした。契約企業として名前が上げられたのは、F-15「イーグル」以来、長らく主力戦闘機の舞台から距離を置いていたボーイング社でした。

ボーイングがF-47の開発を受注した意義は多分に政治的な意図を含んでいると推測されます。X-32実証機が後にF-35「ライトニングII」となる機体に敗れて以降、戦闘機市場はロッキード・マーティンの一人勝ち状態にあります。ボーイングは、いまでこそ空軍向けに新型F-15EX「イーグルII」戦闘機も製造していますが、その生産は長くは続かないであろうと推測されます。そのため、F-47の生産ラインが設けられれば、同社の戦闘機部門にとっても大きな意味を持ちます。
この新たな戦闘機F-47はどのような性格の機体になるのでしょうか。トランプ大統領の口から大々的に発表されたにもかかわらず、我々の目に映る「F-47」の姿は、きわめて曖昧なものでした。発表に添えられたのは、霞がかかったような一枚の画像にすぎず、それは輪郭さえハッキリしないもので、実際、この不鮮明な映像が示すのは、秘密主義というより、むしろその実体がまだ「構想」の域を出ていない可能性が高いからだと言えるでしょう。すなわち、アメリカ空軍は戦略的な威嚇と同時に、技術的な模索の只中にあり具体的な姿を提示できないのだと考えられます。
なお、アメリカ空軍参謀総長のデヴィッド・W・アルヴィン大将が2025年5月14日に自身の公式Xで公開した画像によると、F-47が運用可能になるのは2025年から2029年までのあいだで、戦闘行動半径は1000+海里(1852km以上)、最大速度はマッハ2以上で、ステルス性はF-22以上とされています。
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