「八ッ場ダムまでひとッ飛び!」まであと少し? 群馬の新高速「上信道」どこまでできた? 約65kmぜんぶ無料
群馬県西部で「上信道」の整備が進んでいます。吾妻川やJR吾妻線沿いに八ッ場(やんば)ダム方面へ通じる新道路は、どう進捗しているのでしょうか。
約65kmが事業中もしくは開通済「上信道」
群馬県西部で「上信道」の整備が進んでいます。吾妻川やJR吾妻線沿いに八ッ場(やんば)ダム方面へ通じる新道路は、一部未開通の部分を残すものの、八ッ場ダムへのアクセスがかなりラクになっています。2025年現在、どう進捗しているのでしょうか。

上信道は関越道の渋川伊香保ICから吾妻線沿いを抜け、上信越道の東部湯の丸IC付近までを結ぶ、全長約83kmの計画の高規格道路。現時点では長野県側は手付かずの状態で、群馬県渋川市から嬬恋村までの区間で整備が進んでいます。しかも全線「無料」です。
渋川伊香保ICからは“現道活用”区間も含め、現時点で12区間、約65kmが事業中もしくは開通済となっています。未開通部は次の通り。
・渋川西バイパス(約5km)
渋川伊香保ICから続く現道活用区間から、開通済の金井バイパスまでを結ぶ区間。2025年度の全線開通を目指して工事が進められています。この区間ができると、金井バイパスへアクセスする渋川市街地の県道を通らない自動車専用ルートができるため、大幅な混雑緩和につながります。
・吾妻東バイパス(2期+1期、計約13km)
箱島ICから厚田ICまでを結ぶ区間で、当初は2026~2027年度の完成を予定していましたが、用地取得の難航や地盤改良工事の追加などにより、2029年度の完成予定に延期されました。
未開通の現在は、吾妻川南岸の県道もしくは北岸の国道145号バイパスを20分強、行き来することになり、途中で市街地も通ります。吾妻東バイパスは、吾妻川南岸の県道よりもさらに山側されており、この区間を一気にスルーします。
厚田ICから西の「吾妻西バイパス」7kmは2024年3月に開通。ここから八ッ場ダムまでは、まさに“あっという間”になりました。それだけに、あいだをつなぐ吾妻東バイパスの開通が余計待ち遠しいものとなっています。
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