「どうせ命中しないだろ」→ドカン “イタリア最後の戦艦”が世界で唯一の「誘導弾で撃沈された戦艦」に 落としたのは“同盟国”のナゼ
第二次大戦中、イタリア艦隊の戦艦「ローマ」が、同盟国であるはずのドイツの爆撃機によって撃沈されました。世界で初めて「誘導弾に沈められた船」の最期を追います。
飛んできたぞ~ドイツ軍機 その直後…
こうして飛来したドイツ軍爆撃機は対空砲の射程外だったので、イタリア艦隊は静観していました。Do217が爆弾を投下しても距離があるので命中しないと高をくくっていたのです。
しかし、Do217が投下したフリッツXの1発目は軽巡洋艦「エウジェニオ・ディ・サヴォイア」に至近弾、2発目は「イタリア」の艦尾に命中して舵が損傷します。
一方、「ローマ」を狙った1発目は外れたものの、2発目が右舷中央部を貫通しボイラー室の浸水で艦が停止、そして司令塔の左舷前方に命中した3発目が致命傷になりました。弾薬庫の誘爆で2番主砲塔が吹き飛び、司令塔が大破してベルガミニ提督ら幕僚が戦死しました。
やがて転覆した「ローマ」は船体が2つに折れて沈没し、就役からわずか1年余りで敵艦と砲火を交える機会もなく短い生涯を閉じました。命中弾を受けた「イタリア」は、大量の浸水を排水作業でしのいで航行を続けました。
生き残ったイタリア艦隊はイギリス艦隊の護衛でマルタ島に回航されました。このイギリス艦隊も9月15日、フリッツXによる爆撃で、戦艦「ウオースパイト」と「バリアント」が大破しています。
一連の爆撃が無線誘導兵器と判断した連合軍は、1944(昭和19)年に入ると電子妨害(電子戦)を開始し、フリッツXの効果は失われていきました。
こうして「ローマ」は誘導兵器に沈められた最初で唯一の戦艦として、歴史に名を留めることとなったのです。
Writer: 時実雅信(軍事ライター、編集者、翻訳家)
軍事雑誌や書籍の編集。日本海軍、欧米海軍の艦艇や軍用機、戦史の記事を執筆するとともに、ニュートン・ミリタリーシリーズで、アメリカ空軍戦闘機。F-22ラプター、F-35ライトニングⅡの翻訳本がある。
これと同じ事がフランス降伏後のフランス海軍でも起きていたし、「第一次世界大戦」後にはドイツ海軍の艦艇がスカパフローで大量自沈している。
イ号一型乙無線誘導弾の画像が、イ号一型甲無線誘導弾です。
乙型の写真はあまりありませんが、違う写真は誤解を与えます。
あとイ号一型甲無線誘導弾は、乙型以上に成功していますし、実戦配備寸前でしたのでその情報もないと日本の技術を貶める誤解を招きます。
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この記事ではどうせ命中しないだろとか高をくくっていたとか、まるで乗員が油断してて何もしていなかったかのような書き方がされているけど、ちゃんとローマは回避行動も取ってたし対空砲火を撃ってもいた
この記事のような表現には正直不快感を覚える