海沿いリゾート国道を“まるまるショートカット”するバイパス「4車線化」今年度完成! 現道を変えた約12km、さらにスイスイに! 沖縄

沖縄本島の西海岸を走る国道58号の「恩納バイパス」「恩納南バイパス」で、4車線化工事が進められています。2026年度中に全線4車線化が完成予定の恩納南バイパスを中心に、2026年5月現在の工事の様子を取材しました。

高速とは反対の海岸にリゾートエリア「まるまる回避!」

 南北に長い沖縄県・沖縄本島では、「沖縄自動車道」が、県庁所在地の那覇市にある「那覇IC」から、北部の中心都市である名護市の「許田IC」まで、“縦軸”の移動を担っています。那覇ICからは内陸部を走り、うるま市から宜野座村まで東海岸に沿ったあと、宜野座村で北に向きを変えて名護市に至るというルートを描きます。

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「恩納南バイパス」の大部分ではすでに路盤が完成、付帯設備の工事が進められている(植村祐介撮影)

 これに対し、西海岸を南北に貫く沖縄本島の主要国道が「国道58号」です。各地で改良やバイパス建設が進んでおり、このうち「恩納南バイパス」の全線4車線化が2026年度に完了する予定。これにより、現地はどう変わるのでしょうか。

 沖縄本島の中部に位置する北谷町(ちゃたんちょう)、読谷村(よみたんそん)、恩納村(おんなそん)は、リゾートを楽しむ観光客が集まる地域です。しかし、いずれも西海岸に位置するため、東海岸を通る沖縄道でのアクセスの恩恵を直接受けるのは、「石川IC」から近い恩納村の一部のみとなります。

 恩納村内の国道58号は、海岸沿いのリゾートエリアを走っていることから、観光シーズンには通過交通とリゾートエリア内の交通との混交による混雑が激しく、その影響は石川ICからの恩納村各地へのアクセスにも及んでいました。

 そこで通過交通と地域交通を分離し、「国道58号での都市間連絡の短絡」「石川ICからのスムーズなアクセス」「リゾートエリア内の混雑解消」を図るため、国道58号の山側を走る新たなバイパスが1989年から1990年にかけて事業化されます。それが恩納バイパスおよび恩納南バイパスです。

 恩納バイパスと恩納南バイパスは、国道58号現道と交わる「恩納(南)」交差点付近を介して事実上一体となり、計11.6kmのバイパスで海岸線に沿う国道58号現道をショートカットします。

 ただ事業化は早かったものの、用地買収、着工までには時間がかかり、暫定2車線での開通は恩納バイパス(5.1km)が2011年4月、恩納南バイパス(6.5km)が2018年3月でした。

 しかし、この両バイパスの開通で、通過交通はリゾートエリア内の混雑を回避し、約11kmを15分程度で走り抜けることが可能になりました。また、全線暫定2車線の開通でも、国道58号現道の交通量は半減、リゾートエリア内の混雑は解消され、事故件数は減少、路線バスの定時運行率も高まるなど、大きな効果をもたらしました。

【これはかなり効果デカい!】4車線化進む「恩納バイパス」「恩納南バイパス」の状況(地図/画像)

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