兵庫県のちっぽけな飛行場に「爆弾抱えた旧海軍機」なぜ? 尾翼に書かれた機番の意味、知っていますか

太平洋戦争中、兵庫県加西市には練習航空隊がありました。その跡地に建てられた展示施設には、戦闘機と攻撃機の実物大模型が展示されています。再現された機体は、私たち日本人が後世にわたって記憶し続けるべき「暗黒の歴史」を伝えています。

戦時中の様子を今に伝え続けている遺構の数々

 兵庫県の第三セクター鉄道、北条鉄道の法華口駅から「soraかさい」へ向かう道中には、戦時中の様子を今に伝える遺構が点在しています。途中にある坂道を登り切った場所には、約80年前に同じ場所に立っていたとされる「姫路海軍航空隊」と刻まれた門柱と、衛兵詰め所が再現されています。

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兵庫県加西市に再現された「姫路海軍航空隊」と記された門柱(左)と、衛兵詰め所(大塚圭一郎撮影)。

 現在、姫路海軍航空隊の基地跡地は、神戸大学大学院の農学研究科に附属する食資源教育研究センターの農場として利用されています。かつてこの場所には、一部が3階建てになっていた木造2階建ての本部庁舎がありました。戦後、この庁舎は近くに新設された加西市立下里中学校に移築され、校舎として使われていましたが、1974年に同校が善防中学校に統合されると、その役目を終えました。

 姫路海軍航空隊の敷地内にあった士官舎や道場、兵舎・講堂などはすでに撤去されていますが、戦時中の様子を今に伝え続けている遺構が姫路海軍航空隊の中で最大だった防空壕の跡です。加西市の「鶉野飛行場跡戦争遺跡めぐりガイドマップ」によると、この防空壕は「小山に見えるようカモフラージュされた」とされ、内部は長さ14.5m、幅、高さともに約5mのコンクリート製の空間があり、自力発電所として使われていたとされます。

 近くには、敵対する連合軍の航空機の来襲に備えて設置された対空機銃の台座もあります。これは円形のコンクリート製で、「対空機銃座跡」と呼ばれています。当時は、長さ1.5m、口径25mmの機銃弾を発射する連装対空機銃が備えられ、「1分間に230発の弾を5000mまで発射できた」とされています(鶉野飛行場跡戦争遺跡めぐりガイドマップより)。この場所には、2005年公開の映画「男たちの大和/YAMATO」の撮影に使われていた九六式25mm三連装機銃の実物大模型が一時展示されていましたが、現在はありません。

 また周辺には、姫路海軍航空隊が使っていた爆弾庫の跡も残されています。内部は幅約3m、奥行き約8.5mで、60kg爆弾や250kg爆弾が保管されていたとされています。

【もう1機ある!】これが九七式艦攻と一緒に展示される「傑作海軍機」です(写真)

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