「寝台バス」が寝台列車に“勝る”ポイントとは? 鉄道優勢かと思いきや“細かな面”でバス健闘

フルフラット座席「ソメイユプロフォン」を採用した夜行バスが注目を集めています。バスゆえの制約も感じられますが、同じ「宿泊する乗りもの」の寝台特急「サンライズ」と比較すると、様々な良さが見つけられました。

スペースは?→サンライズに軍配

 居住スペースは、圧倒的にサンライズが勝ります。ソメイユプロフォンは寝台の長さが177.5cm、幅が48cm、サンライズは最も狭いB寝台個室「ソロ」でも、寝台の長さが190cm、幅が52~70cmです。サンライズの“寝られる座席”である「ノビノビ座席」も、一人当たりの区画幅は85cmあります。

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「サンライズ」のB寝台個室「ソロ」(安藤昌季撮影)

 実際に寝転がった時のソメイユプロフォンは、シートベルトをしていることもあり、身長173cm、体重72kgの筆者(安藤昌季:乗りものライター)は、かろうじて寝返りが打てる程度。さらに肩幅が寝台の幅とほぼ同じなので、「自由な姿勢が取れる」とはいえませんでした。ただし、サンライズと異なり、荷物を客室下のトランクに預けられるため、手元の荷物スペースを考える必要はありません。

 とはいえ、細かな手荷物を置く場所は必要です。ソメイユプロフォンは、小さな荷物置き場が上段にあります。下段も座席の下に手荷物を収納できますが、「自分の区画から自由に起き上がる」ことが大変なので、取りに行くのは難しいでしょう。

 筆者は肩掛けのポシェットなどに必要となるもの(試作品座席にはコンセントがないため、モバイルバッテリーや、飲み物、財布、スマートフォンなど)を入れていたことで、12時間の乗車中、特に不都合は感じませんでした。ちなみに、車内は消灯されるため、文庫本などを読むのは難しいです

 サンライズは一番狭い下段「ソロ」の場合、入口に自分の荷物を置くと、寝台の上以外はほとんど自由なスペースがなくなります。そうなると、ソメイユプロフォンの居住性と大きな差は感じません。

 ソメイユプロフォンと、サンライズの「ノビノビ座席」と比較した場合は、プライバシーの点でソメイユプロフォンが大きく勝ります。隣席との間にカーテンがない「ノビノビ座席」に対して、ソメイユプロフォンは頭上と左右にカーテンがあるので、個室感があります。

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