鉄道マンもトラック運転手も大注目!「安全を支える秘密の小部屋」JRはじめ設置する会社増えるワケ
東京ビッグサイトで行われていたイベントに酸素カプセルが展示されていました。ハナシを聞くとすでにJRなどの鉄道会社や大手運送会社などで採用されているのだとか。いったい、どれぐらい効果があるのでしょうか。
運転手の休息にも活躍中?
もともと個人用としては、富裕層やアスリート向けに使われていた酸素カプセルですが、企業向けモデルはより実用的な「休憩室」として進化。鉄道の運転士や長距離トラックのドライバーなど、疲労管理が安全に直結する職種で導入が進んでいると話してくれました。

たとえば、泊まり勤務を含む鉄道会社の交番勤務の合間に仮眠用として使用したり、運送会社ではドライバーの待機時間中に利用させたりなど、さまざまな形で取り入れられているそうです。
同社によれば、すでに全国4000か所以上で「O2ボックス」が導入されており、「ここ数年で企業の福利厚生施設としての導入が一気に増えている」とのこと。
少子高齢化による人手不足や働き方改革によって、近年は労働者の労働条件の改善が進んでいます。労働時間の短縮など、労働者に優しい対策が進められていますが、同時に福利厚生で労働環境の見直しも進んでおり、今後は「O2ボックス」のような労働者を直接ケアするような機器の活用も進んでいくかもしれません。
酸素カプセルは単なる「休憩室」ではなく、「確実に疲労を取る場所」として、今後ますます存在感を増していきそうです。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info
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