これからはヘリでの捜索・偵察も「お付きの無人機が行います!」エアバス 画期的な無人機コントロールシステムを発表
航空宇宙企業であるエアバスは2025年6月11日、モジュール式の無人ヘリコプターコントロールシステム「HTeaming」を発表しました。
ヘリは無人機に指示を出すのが主な仕事に?
航空宇宙企業であるエアバスは2025年6月11日、モジュール式の無人ヘリコプターコントロールシステム「HTeaming」を発表しました。

このシステムはエアバスが開発中の無人ヘリのVSR700や子会社のエアロベルが設計した無人機である「フレックスローター」などの制御を、上空を飛ぶヘリコプターで担当するというもので、タブレット型のUAS(無人航空機システム)管理ソフトウェア、モデム、そして4本のアンテナが含まれているとのことです。
有人・無人のヘリコプターをチームとして運用することを想定して作られたシステムで、あらゆるタイプのヘリコプターに容易に統合でき、あらゆるタイプのUASを制御できるとエアバスは説明しており、詳細は6月16日から20日にかけて行われるパリ航空ショーで明かすとのことです。
既にスペイン海軍のH135ヘリコプターとフレックスローターを用いた実験を実施したとのことです。2025年中には、他の種類のプラットフォームを用いたさらなる飛行試験が計画されています。
有人機であるヘリコプターが無人機を制御し共同して飛行することにより、これまでは有人機では飛行困難だった場所などを無人機のカメラやセンサーを駆使してより迅速で円滑な捜索や探索などを行うことができます。
なお、この制御モジュールは「2026年からヘリコプター運航者に提供される予定である」と、エアバス・ヘリコプターズのUAS部門責任者であるビクター・ジェリン・ロゼ氏は発言しています。
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