「首都高の延伸」は「鉄道延伸とセットで」 埼玉「第二の外環道」構想に新展開!?
埼玉県の大野元裕知事とさいたま市の清水勇人市長は2025年6月10日、中野洋昌国土交通大臣に「核都市広域幹線道路の事業推進に関する要望」を提出しました。
両方進めた方が相乗効果が高い
埼玉高速鉄道の延伸区域は東北道の東側であり、確かに核都市広域幹線道路の事業区域の近くで進むプロジェクトです。

また、岩槻区笹久保に近い東北道の隣接地区をさいたま市が新たな「産業集積拠点」候補に指定しているほか、鉄道の“中間駅”が想定されている目白大学付近では、大規模な街づくりが計画されています。
「(核都市広域幹線道路の)ルート帯案を早く出して、というのが最大の要望事項です。ただ、その際には周辺で進む新たな街づくりを考慮いただき、道路と鉄道を別々ではなく、両方動かしたほうが相乗効果が高いと考えています」(埼玉県 道路整備課)
埼玉高速鉄道の延伸事業をめぐっては、市が2023年度中に埼玉高速鉄道に対して事業実施要請を行う予定でしたが、建設費が当初の見込みより大きく増加したことなどを受け、いったん断念。その後、「中間駅」の街づくりの規模を拡大するプランを打ち出し、実現に向けた検討を進めています。
県とさいたま市は今年4月にも埼玉高速鉄道の延伸について、国土交通省へ支援を要望。今年度中には、改めて埼玉高速鉄道に対して事業実施要請を目指すとしています。
核都市広域幹線道路は埼玉新都心線-東北道の区間のみならず、東は東埼玉道路、西は関越道までの区間も検討が進められています。県と市の思惑どおり、道路と鉄道の延伸や街づくりが、連動して実現するのでしょうか。
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