ベンツの上にカモメが飛んだ~♪ 世界初「上に開く斬新ドア」誕生のヒミツ 実はデメリットだらけの“苦肉の策”

車体や地面に対して垂直に開く「ガルウィングドア」。今でも斬新な印象を受けるこのドアを最初に採用したのは、1955年に登場したメルセデス・ベンツ300SLでした。実は“苦肉の策”として生まれた構造だったのです。

そのデザインとは裏腹に、不評な面も……

 しかし、ガルウィングドアには新たな課題も生じました。初期のメルセデス・ベンツ300SLのガルウィングドアは窓の開閉ができず、ドアを閉めた状態で運転するとエンジンの熱が車内にこもり、非常に暑くなるという問題がありました。

 また、垂直に展開するドアとはいえ、乗車時にはある程度ボディをまたぐ必要がありました。メルセデス・ベンツ300SLは富裕層向けの高級スポーツカーでしたが、特にドレス姿の女性をエスコートする場面では不評を買ったとも言われています。

 その後登場したルセデス・ベンツ300SLロードスターモデルでは、これらの問題点を改善。ガルウィングドアは、スタンダードな横開きドアに改められ、窓も開閉できる仕様になりました。

【え…!】こうなってたのか「世界初のガルウィングドア」の構造(写真)

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