りんかい線「30年ぶりの新車」ついに公開! ベースになった車両とは? 既存の車両は「新天地」へ

りんかい線の新型車両である「71-000形」が2025年10月から運行を開始します。

70-000形はJR九州へ10両譲渡

 また、将来的に車両のソフトウェアなど、改修を行う必要が生じることも視野に入れ、JR埼京線・川越線で運用されているE233系と機器類の仕様を揃えたとしています。

 ちなみに、71-000形の機器類はE233系に準じているものの、埼京線・川越線のE233系とは電動車や付随車などの位置が異なる編成となっており、先代の70-000形の配置を受け継いでいます。これはりんかい線の八潮車両基地で車両を分割する際の作業性や、検修設備を考慮した結果だといいます。

 車内はホワイト基調で、車端部がネイビーとなります。座席の端に設置される袖仕切りは、ガラスを用いた半透明のものに。埼京・川越線用のE233系と同じく、ドア上部の2画面液晶ディスプレイ、ドア開閉表示灯も備え、列車情報管理装置のシステムや主要電気機器は二重系化されます。

 ちなみに、71-000形を製造する総合車両製作所は、横浜事業所と新津事業所で鉄道車両を製造していますが、71-000形は全て新津事業所で製造される予定。これは横浜事業所の製造ラインに空きがなかったため、首都圏から離れた新津事業所が担当することになったそうです。

 なお、新型車両に置き換えられる既存の70-000形について、東京臨海高速鉄道は「JR九州へは10両(全て先頭車)を譲渡する予定」と話します。今後、JR九州では制御車から制御電動車へ改造される車両も登場する見込みです。また、東京臨海高速鉄道は「1両でも多く、解体を免れるように再活用していきたい」としており、JR九州以外の譲渡にも意欲を示しています。

※一部修正しました(7月1日20時08分)。

【画像】これがりんかい線の新車「71-000形」の車内です

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