ANAの「新制服」どうなる? 「アディダスの整備士制服」「コカ・コーラのような…」デザイナーたちが話す”ヒント”とは

ANAが2027年にパイロット、客室乗務員、旅客係員、整備士などの制服を一新する予定です。それにともない各部門の担当デザイナーが決定しました。それぞれ、どのように新制服を構築すると見られるのでしょうか。

CA・旅客係員の新制服はどうなる?

●接遇部門の桑田氏

 このお話をいただいた時、まず家族や自分のチームが喜んでくれるだろうなと思ったのが一番嬉しかったです。

 客室乗務員や旅客係員は、接客業である前に「お客様の命を守る」という大事な役割があります。また、旅行中のお客様のストレスを和らげる存在でもあります。ですので、まずはスタッフの方々が快適に着用できるという点を第一にして考え、そこからデザインを構築していきたいと考えています。

 また、CAと旅客係員では、業務内容が全く異なります。デザイン以上に、まずは機能性を突き詰めることが重要だと考えています。

 例えばCAの場合、長距離路線では制服のまま休むこともあると聞きます。その際にベルトのデザインはどうあるべきか、といった細かい点まで配慮が必要です。旅客係員の場合、小柄な方が大きなスーツケースを扱うシーンもよく見るので、どうすれば綺麗に見えるかなどを想像しながら、ワクワクしてデザインをし始めています。現在工房で、理想的なシルエットのベースとなる「ブロック」(※衣服の基本となる型紙)の提案をちょうど始めたところです。

 トレンドについては、私も特に意識しているわけではありません。本当に良いもの、長く着ていただいても飽きないものを作ることが目標です。「コカ・コーラ」の味のように、クラシックでありながら普遍的な価値を持つもの。着るたびにワクワクする、会社に行くのが楽しみになる、そんな制服を目指したいです。

【写真】こんなのあったの!? 実在した「ほぼANAブルー」のANAのCA制服

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