ANAの「新制服」どうなる? 「アディダスの整備士制服」「コカ・コーラのような…」デザイナーたちが話す”ヒント”とは
ANAが2027年にパイロット、客室乗務員、旅客係員、整備士などの制服を一新する予定です。それにともない各部門の担当デザイナーが決定しました。それぞれ、どのように新制服を構築すると見られるのでしょうか。
「アディダスの整備士制服」スポーツメーカーの知見をどう活かす?
●機能部門のアディダスジャパン・萩尾孝平社長

弊社の社員はドイツ本社への出張などでANA様をよく利用させていただいており、人と人とを繋いでくれる存在として非常に思い入れが深いです。
私たちが製品を開発する際は、まずアスリートやユーザーのニーズを徹底的に調査し、理解することから始めます。今回もその姿勢を大切にし、現場の皆様のご意見をしっかりと学ばせていただきたいと考えています。その上で、大前提として安全性と耐久性は必ず担保します。同時に、常に快適で動きやすいといった機能性を、私たちがスポーツの世界で培ってきたテクノロジーを活かして追求していきたいです。
暑さ対策は、スポーツの現場においても非常に重要な課題です。特に日本の夏の暑さは、世界のアスリートを悩ませる要因の一つです。私たちには日本に開発チームがあり、特にこの暑さ対策において研究や素材開発を進めています。はっきりとしたことはまだ言えませんが、そこで培った知見やカッティングの工夫などを、今回のユニフォーム開発にも存分に取り入れていきたいと考えています。
デザインについては、クリエイティブディレクター主導のもと、ANAの皆様と私たちが共に共感できるコンセプトをしっかりと作り、そのコンセプトのもとで普遍的なデザインを生み出せればと考えています。
ただし、私たちが担当する部門のユニフォームは、絶対に安全を担保しなければいけないというところがあります。弊社として未経験の領域でもありますので、その部分のテストには十分な時間をかけたいと考えています。
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なお、ANAの井上慎一社長によると、CA・旅客係員の制服は約12年ぶり、パイロットは37年ぶり、整備士に至っては39年ぶりの刷新となるとのことです。
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