これが最新型の「ドアカット」だ!? 東急の新型電車“各駅停車用”従来とどう違う?

東急大井町線に各駅停車用の6020系電車がデビューしました。利用者は新型車両をどう受け止めているのでしょうか。現地で実際に乗りました。

利用者の反応は?

 筆者(柴田東吾:鉄道趣味ライター)が訪れた日は、各駅停車用の6020系が日中も走るようになった初日のことで、車内では先頭車両を中心にファンの姿を数多く見かけることがありました。年齢層は筆者のようなオジサンの世代ではなく、小・中学生クラスの若い世代が圧倒的に多いのが印象的です。

 大井町線では6020系の投入によって追われる立場となった9000系を撮影するファンの姿が増えましたが、こちらは学生や社会人が多く、ファンの年齢層に違いがあります。学生や社会人は一眼レフカメラやスマートフォンで撮影する人が多い一方で、6050系はタブレット端末で撮影する人が多いといった違いもあります。

 その他の一般の利用者の様子を見ると、新型車両であることに気づく人はほとんど見られませんでした。急行で6020系が使用されていたり、田園都市線で同型の2020系が走っていたりするためか、自然と受け入れられているようにも見えました。

マスト設備になった「フリースペース」

 6020系では急行用・各駅停車用とも、各車両にフリースペースを備わり、車椅子やベビーカーでの利用に配慮されています。筆者が訪れた日は休日だったこともあって、ベビーカーを利用した家族連れの乗車が多く、1つのフリースペースを複数の家族連れが譲り合って利用し、1両にベビーカーが数台ある光景が見られました。

 車椅子やベビーカーを利用して電車に乗る姿は珍しくなくなりましたが、東急大井町線は子育て世代の利用が特に多い印象を受けました。そうなると、車内のフリースペースは必要不可欠な設備と言えるのかもしれません。

 各駅停車用の6020系は、現段階では最初に造られた6151編成だけが使用されていますが、6月末の段階で4編成が搬入されており、順次営業運転に導入されていく見込みです。また今後、2027年頃までに18編成(90両)が導入される計画です。

【大井町線名物】6020系各駅停車と「ドアカット」の様子(写真)

Writer:

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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1件のコメント

  1. で、何がどう違うの?