まさか自社の“伏線”!? 「隣の鉄道会社の甲種輸送」動画でバズった私鉄、「御社もですよね…?」 車両置き換え計画を聞いた

JR東海の電車の甲種輸送を、途中にある鉄道会社が動画に収めて投稿し、大きな反響を呼びました。この動画が、自社の将来の「伏線」なのではないかと、一部で憶測を呼んでいます。同社に話を聞きました。

「京王独占」が崩れるのは確実

 一方、岳南電車の保有車両のうち、京王線から退役後に富士急行(現・富士山麓電気鉄道)を経て、2018年に導入した9000形の置き換えは、今のところ計画されていません。

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岳南電車の8000形。置き換え車両も確定済みだという(大塚圭一郎撮影)

 取材で分かったのは、岳南電車の8000形の後継車両は“内定”していることと、旧京王の車両が「独占」している現在の構図が変わるということです。

 岳南電車の既存6両はいずれも全長が18m級ですが、今後の車両更新に向けて全長20mの車両が入線できるように駅のプラットホームの一部を切削します。すなわち、導入車両は全長20m級となる見通しです。

 焦点となるのは、「後継車両は何か」という点です。関係者は8000形の後継車両が確定していることを明らかにした上で、正式な発表は「改造工事を完了し、運行開始日が決定した段階になる予定です」と解説しました。譲渡元は大手鉄道会社になるとみられ、先頭車同士の1編成2両にしたり、ワンマン運転が可能な仕様にしたりする改造を施します。

 これに対し、7000形の後継車両は「現時点で未定で、譲受に向けて大手事業者と交渉中」(岳南電車)の段階です。

 関係者によると、京王電鉄が2026年初めに営業運転を始める新型車両2000系に置き換える7000系や、富士山麓電気鉄道が24年12月に定期運転を終えた1000系(旧京王初代5000系)は選択肢に入っていないといいます。したがって旧京王車両の「独占」が崩れるのは確実な情勢です。

 現行計画では7000形は2両とも2028年度末までに退役しますが、岳南電車は「7000形の代替車両が現時点で決まっていないため、退役時期は変更となる可能性もある」と指摘しました。

【実は“別モノ”】岳南電車になる可能性のある「JR東海の車両」(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 18m車両と20m車両で規格が違うから「京王独占」が崩れるのも時間の問題、或いは時代の流れで致し方ないかもしれない。20m4扉車両を中古買取りとなれば、ホームの延伸拡張工事が必要でしょう?!