ナニコレ!? 「足元が“異様に広い”グリーン車」に乗った リクライニングし放題 魔改造で生まれた“神席”とは?
JR東日本の一部の特急には、席数限定で、前後間隔が普通車のほぼ2倍という豪華座席が設置されています。後ろの人に気兼ねせず、めいっぱいリクライニングすることもできるこの席は、“魔改造”の産物でした。
プチぜいたく気分に包まれた車内
可動式の枕を調整し、足を伸ばして豪華座席に腰掛け、2つ割り当てられた窓から景色を眺めていると「プチぜいたく」気分に包まれました。しかも「常磐鎌倉」は、1万円紙幣に赤れんが駅舎が描かれている日本を代表する東京駅や、リニア中央新幹線の起点となる品川駅すらも“通過”していきます。一方、上野、大船(鎌倉市)には停車したものの、客室の扉は開閉しない「運転停車」でした。

折りたたみ式のテーブルを備えた豪華座席はほぼパーフェクトでしたが、思わぬ“落とし穴”がありました。「常磐鎌倉」の鎌倉発日立行きに乗車する場合には、座席を反対方向に回すため、前の座席との間にある仕切り板によって貴重な足元の空間が妨げられてしまうのです。足をゆったりと伸ばしたい場合、1号車が先頭になる列車で利用することをお薦めします。
また、同行した高校生の息子は1列目の真ん中の座席「1B」に乗りましたが、足を伸ばすとセンサーが反応し、デッキとの間にある自動ドアが開いてしまうハプニングがありました。社会人になるまでグリーン車に乗ったことがなかった筆者には、「グリーン車であぐらをかくのは時期尚早だ!」と戒めているように映りました(笑)。
そうした経験を踏まえると、1号車が先頭になる列車で1Cを予約するのがベストで、1Cが予約済みの場合や、左側の景色を楽しみたい場合には同じ列の反対の窓側にある座席「1A」を押さえるのが良いと思いました。
E653系1000番台は他に「いなほ」はもちろん、武蔵野線の吉川美南(よしかわみなみ、埼玉県吉川市)と鎌倉を結ぶ臨時特急「鎌倉」などにも用いられています。グリーン料金を支払ってでも乗りたくなる豪華座席で、至福のひとときを満喫してみるのもいいかもしれません。
Writer: 大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学フランス語学科卒、共同通信社に入社。ニューヨーク支局特派員、ワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。「乗りもの」ならば国内外のあらゆるものに関心を持つ。VIA鉄道カナダの愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員。
最高E653国鉄カラー
足元の広さが伝わる画像が1枚しかない
のびのびな画像を期待していたのに
記事に画像が追いついていない印象
もう少しうまく撮影してほしかったです
何でもかんでも魔改造扱いは、やめましょう。
実際魔改造でもなんでもないし。