「ゴキ」だの「ザリ」だのヒドすぎる… 不名誉なあだ名の方が“通りがいい”伝説のバイク、でもなぜ? 人気マンガで再注目

1980年に登場したスズキ初の4ストローク250ccモデルGSX250Eは、そのタンク形状から、かなり“不名誉なあだ名”で呼ばれました。しかしそれは、採算度外視の本格装備を備えた秀逸なモデルだった故かもしれません。

空力を極めた斬新デザインが「ゴキっぽかった」

 当然、250ccモデルを好んだユーザーの間で人気を博し、1982年にはさらなる改良型のGSX250E KATANAをリリース。すでに大型クラスで人気だった輸出車として高評価を得ていたKATANAシリーズのデザインを踏襲し、空力学を極めたストリーム・フロー・ラインのスタイルに。このモデルもまた、「本来は大型車にのみつけられる機構を、250クラスにもできるだけ備える」という印象で、これまた多くのユーザーから支持を得るに至りました。

Large 20250729 01

拡大画像

GSX250E KATANA。通称「ゴキ」(画像:スズキ)

 ただし、このモデルもまた自然発生的に「ゴキ」という呼称で呼ばれるようになりました。理由は、前述のストリーム・フロー・ラインを反映させたタンクの形状やカラーリングが、どうも「ゴキブリっぽい」ということでした。

 今日では中古車店でも堂々と「ゴキ」の名で販売されることもあり、「本来の正式名称よりも『ゴキ』のほうが伝わりやすい」とも感じられる、スズキにとっては複雑であろう事態となっています。

 なお、「ゴキ」は2017年から『週刊少年マガジン』で連載がスタートした大ヒット漫画「東京卍リベンジャーズ」にも登場し、近年再び注目を浴びるようになったモデルでもあります。

 ただし、筆者個人からすると、初代のGSX250Eを凝視してもザリガニのようにはどうしても見えません。また、GSX250E KATANAもゴキブリのようにも映りません。

 むしろ、「ザリガニっぽい」と言えば、あの名車・GSX1100S KATANAのほうが近いようにも見えるし、「ゴキブリっぽい」と言えば、GSX250Eと同一エンジンを積んだGSX250LやGSX250Tのほうが近いように見えます。

 この辺はユーザー個々で感覚が違うのでしょうが、いずれにしても日の目を見ないバイクには、こうしたユーザーから呼称がつけられることはなく、「ザリ」も「ゴキ」も発売時のGSX250Eの注目度の高さを示す呼称のようにも感じます。

【ホントかよ!?】これが「ザリ」「ゴキ」と呼ばれるバイクです(写真で見る)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. カタナの写真が250なのにキャプションが1100になってるわ。

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号