日本、グァムの脅威になる可能性 中国、次世代爆撃機の開発を明らかに

中国軍が、次世代大型爆撃機の開発を認めました。その最大の目的とみられるのは太平洋に浮かぶアメリカの島、グァムです。この次世代大型爆撃機の持つ能力が今後、日本を含む東アジア諸国の安全保障政策に大きな影響を与える可能性があります。

日本にとっても直接の脅威になる可能性

 中国軍の次世代大型爆撃機H-20は、アメリカ空軍の爆撃機B-2A「スピリット」に比肩するのではないかという観測もありますが、実際、B-2のような、機体がひとつの主翼だけで構成された、ステルス性能などで有利な「全翼機」となるかは、いまのところ不明です。しかし中国はすでにJ-20、J-31といったステルス戦闘機の開発経験を有しており、ステルス技術に関してはアメリカに次ぎます。また、B-2Aの開発自体は30年以上も前であることを考慮すれば、H-20がB-2Aに匹敵するステルス性を実現する可能性は十分にありえます。

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アメリカ空軍の爆撃機B-2A「スピリット」(右)。尾翼がない全翼機で、それにより高いステルス性能などを得ている(写真出典:アメリカ空軍)。

 もしそれらの能力が現実のものとなった場合、グァムのアンダーセン空軍基地は中国の圧力のもとにさらされることになります。そして現在アメリカ軍が実施している、アンダーセン空軍基地にB-52H、B-1B、B-2Aと爆撃機の全機種を配備し、圧力をかけるといった手段は、万が一攻撃を受けた場合に多数の機を一瞬で失いかねないというリスクを負うことになるため、少なくとも容易には行えなくなります。また実際にグァムの基地が破壊された場合、アメリカ軍の最前線は一気にハワイにまで後退することになります。

 日本にとっても、H-20の存在は大きな脅威となります。これまでH-6Kでは攻撃が難しかった千歳基地(北海道)、三沢基地(青森県)、松島基地(宮城県)、百里基地(茨城県)といった太平洋沿岸の戦闘機配備飛行場が、ほぼ攻撃範囲内に収まります。

 そう遠くないうちに、H-20の目撃写真がネットを通じて拡散されることになるでしょう。そしてその存在は、東アジア諸国の安全保障政策に大きな影響を与えるようになるかもしれません。

【了】

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