新幹線と縁が深いミネラルウォーター 国鉄が始めJRが受け継いだ水の商い

さまざまな商品が販売されているミネラルウオーターですが、そのなかには新幹線と縁が深いものも存在。その歴史は国鉄時代にさかのぼります。普段、知らずに飲んでいるかもしれません。

新幹線のトンネル工事で

 さまざまな種類があるミネラルウオーター。そのなかには、新幹線と縁が深いものもあります。JR東日本の駅にある自動販売機や店舗などで販売されている「From AQUA」です。同社グループのJR東日本ウォータービジネスの商品ですが、単に「JRが扱っているから新幹線と縁が深い」というわけではありません。

 この「From AQUA」は群馬、新潟県境にそびえ、「日本百名山」として知られる谷川連峰(谷川岳)から湧き出た天然水。「From AQUA」はルーツが、その谷川連峰の下を通って東京と新潟を結ぶ上越新幹線のトンネルにあるのです。

160916 fromaqua 01
1982年に大宮~新潟間が開業した上越新幹線(2011年11月、恵 知仁撮影)。

 上毛高原駅(群馬県みなかみ町)と越後湯沢駅(新潟県湯沢町)とのあいだにある、長さ22.2kmの上越新幹線・大清水(だいしみず)トンネル。1971(昭和46)年からその工事が始められますが、1978(昭和53)年8月、そこで毎分33トンにもおよぶ凄まじい出水が発生。トンネル工事の大きな障害になってしまいます。

160916 fromaqua 02
開通当時、世界最長の山岳トンネルだった大清水トンネル(国土地理院の地図を加工)。

 それを克服し、大清水トンネルは1979(昭和54)年に完成。障害になった湧水は融雪作業で使われるようになりますが、ここで作業スタッフが“あること”を発見していたそうです。

この記事の写真一覧

最新記事

コメント