日本空襲部隊を次期爆撃機に命名したアメリカ そこにある意味は?

アメリカ空軍の次期爆撃機B-21が、「レイダー」と命名されました。太平洋戦争時、日本本土を初めて空襲した部隊にちなむものです。現在の同盟国を攻撃した部隊の名前が、なぜ採用されたのでしょうか。またそこにはどんな意図、意味があるのでしょうか。

実はありふれたこと? アメリカがそこに込めた意図

 アメリカにとって「ドゥーリットル・レイダーズ」は、太平洋戦争の行く末を変えた伝説的な英雄です。兵器の命名において、過去の武勲にあやかることは決して珍しくありません。ほかにもアメリカ海軍の強襲揚陸艦には、太平洋戦争の硫黄島攻略戦にちなむ「イオウジマ(Iwo jima)」、すでに退役済みながら同戦争の沖縄攻略戦に由来する「オキナワ(Okinawa)」という艦があります。

 日本においても、たとえば海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」や護衛艦「かが」は、真珠湾奇襲攻撃を実施した空母「蒼龍」「加賀」にちなんでおり、過去の武勲艦から命名するのはそう特別なことではありません。

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海上自衛隊の最新鋭ヘリ空母「かが」の名は、先代となる帝国海軍の空母「加賀」にちなむ。「加賀」は真珠湾奇襲攻撃に参加した(関 賢太郎撮影)。

 海上自衛隊の「かが」やその同型艦「いずも」はその命名時、旧海軍の「加賀」そして戦艦「出雲」が日中戦争において大きな役割を果たした経緯から、中国において「日本の軍国主義が復活」と大きな反発がありました。しかし、「かが」や「いずも」という名前が、中国を意識して命名されたものでないことは明白です。

 世界に目を向けても、過去の兵器や軍人の名前などから命名された兵器は多数あり、いまに始まったことではありません。

 B-21「レイダー」の名に込められた意図。それは「ドゥーリットル・レイダーズ」を称えるとともに、彼らのように勇敢でありたい、そしてステルス爆撃機として作戦を成功に導きたいという思いや精神を受け継ぐことにある、といえるでしょう。

【了】

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コメント

11件のコメント

  1. アメリカ軍は真珠湾攻撃で大打撃なんか受けてない。ホワイトハウスの予定通りだった。

  2. 真珠湾の報復した機体の名前から来てる?報復の為の爆撃機?

    • えーっと、真珠湾の報復をした機体ではなく部隊の名前、らしいです。ちなみに真珠湾の報復をした機体の名前はミッチェルです(人名由来。世界一量産されたプロペラ双発戦術爆撃機。イギリスやソ連にも供与されてた)。それはそうとしてB-21ですか。ろくでもない結末になりそうな気が。

  3. この名前をつけたということは、アメリカはまだ真珠湾の件を恨んでいるのでは?

    そして日本がかがと言う名の軍艦を作ったのも大日本帝国の未練とか?

    • 別に怨念・未練なんかじゃなく、昔の名前をそのまま使うのはよくある話ですよ。

      海上自衛隊の艦船だってそうだし、米海軍のエンタープライズだって何代目なんだ…という位同じ名前の船がありますから。

      まあ、流石に空母「アドルフ・ヒトラー」とか名前を着けたら大問題になるでしょうけど、この位のことに目くじらをたてたり、変に意識する必要はないでしょう。

  4. 日本もやってやれば良いんだよ。

    五十六とか東郷とか欧米向けに使ってやれば良い。

    • 『戦闘妖精雪風』に「アドミラル56」という日本海軍の空母がでてくるが、それよりも日本人のメンタリティ(言霊信仰)からして人名を用いるのはどうなのだろう?

      まあ、JR九州は使ってはいるけどね。

  5. 元ドゥーリットル所属者を呼んだからなのが、

    >「レイダー」とは、「侵入者」「急襲者」を意味する言葉です。

    これ以上の意味はなかったりしてねぇ。

    • そんな意味なんてないって。単に勇ましい名前だからでしょう。

  6. 日本人はこういう悪意に鈍感と言われてるよね。

  7. 日本が、アメリカの言う事を聞かなくなったらいつでも爆撃してやるぞ!という意図もあるのではないでしょうか?

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