「ジェット練習機、だいたい形同じじゃね?」→将来変わるか? 戦い方が変わりつつある今、その最新事情

世界各国の軍用ジェット練習機は、概ね似通った姿をしているほか、軽戦闘機などの派生型が製造されることが多いです。この傾向は将来、変わるのでしょうか。

昔は「いろんな姿」があったけど…

 世界各国の軍用ジェット練習機は、航空自衛隊のT-4と同じように概ね似通った姿をしています。それは世界で一番新しい練習機であるトルコの「ヒュルジェット」も変わりません。加えて、昨今のジェット練習機の多くは軽戦闘機・軽攻撃機をバリエーション展開しています。ステルス戦闘機や武装する無人機(UAV)も出てきた中、ジェット練習機は将来はどうなるのでしょうか。

Large 20250906 01
「ヒュルジェット」(清水次郎撮影)。

 ジェット機が広まり始めた1940~60年代頃、各国の軍用練習機は、戦闘機を複座に改造したり今のように縦2列でなく横2列の操縦席を持たせたりするなど、いろいろな姿をしていました。1970年代になると、フランス・ドイツでは「アルファジェット」、イギリスでは「ホーク」が、縦2列の操縦席に視界の良い大きな風防と背の高い垂直尾翼を持ち、全長は10数mほどの小型に収めた姿で登場しました。

これが好評を得たため、以降、各国のジェット練習機は両機種をほぼ踏襲した姿に集約されています。垂直尾翼が2枚ある米国のT-7Aなど例外はあるものの、2023年4月に初飛行した現在世界で最も新しい練習機であるトルコの「ヒュルジェット」も同じです。

 ジェット練習機は同時に、戦闘機パイロットを養成するため軽快な運動性能を備えることから、多くの国々はミサイルや爆弾を積む軽戦闘機・軽軽攻撃機をバリエーション展開させています。理由としては、地上攻撃用の機体を別に用意するかわりに、練習機ベースの機体を転用することで、コスト削減を狙っているからです。「ヒュルジェット」でもこれは同じように計画されています。

 その一方、本格的な戦闘機はステルス化が進んで軽戦闘機・軽攻撃機は性能面で水をあけられ、無人機(UAV)も昨今は軽攻撃機に匹敵するような武器を搭載できるようになりました。こうなると、ジェット練習機の姿は軽戦闘機・軽攻撃機をバリエーション展開させるため、ステルス機能を持つ姿に変遷していくことはあるのでしょうか。あるいは軽戦闘機・軽攻撃型のバリエーションは絶滅してしまうと考えることはできるでしょうか。

 それらの確率は、どちらもそれほど高くないと筆者は考えています。

【写真】えっ…これが「スタンダードから外れたジェット練習機」驚愕の全貌です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス