チヌークの更新でまたチヌーク!? 自衛隊向け「CH-47」新旧で何が違う?「100年乗っても大丈夫!」が“ほぼ確定”な理由

陸上自衛隊と航空自衛隊で40年にわたって使われ続けている傑作輸送ヘリコプターのCH-47J「チヌーク」に最新型が登場しました。アメリカに次ぐ「チヌーク」大国の日本ですが、ひょっとしたら30年後も使っている可能性が高いようです。

アメリカに次ぐ「チヌーク」大国の日本

 こうしたアップデート化により、CH-47F「ブロックII」は従来モデルと同じく「チヌーク」という名を冠していながらも、その実態はほとんど別機と呼んでよいほど変貌しています。

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CH-47「チヌーク・ブロックII」は既存モデルと見た目はほぼ違いがない。しかし内部は完全に入れ替えられており性能が大幅に向上している(画像:ボーイング)。

 それでいて、CH-47F-2「ブロックII」は過去半世紀にわたり証明されてきた「チヌーク」というプラットフォームの実績の上に築かれている点が重要です。完全な新設計ではなく、既存の整備・運用基盤を活かしながら進化を遂げているため、導入のリスクは極めて低く、旧型の「チヌーク」を改装して「チヌーク・ブロックII」へとアップグレードすることさえ可能です。

 興味深いのは、1961年の初飛行からすでに60年を超えているにもかかわらず、依然として第一線で使われ続けること、新モデル開発と新規生産が保証されている点です。ブロックIIの延命計画やアップデートを考慮すれば、少なくとも2060年まで運用することは間違いありません。この数字はあくまでも現在計画されている段階でのハナシであって、より長い運用期間になる可能性もなきにしもあらずで、さらに遠い未来においても現役であり続けるのではないでしょうか。

 そう考えると、開発から100年を迎える2060年ごろになってもCH-47「チヌーク」シリーズは第一線で飛び続けている可能性が高いと言えます。

 翻って、日本に視点を移してみても、日本は1980年代にアメリカからCH-47「チヌーク」を導入して以来、ライセンス生産を通じて川崎重工での国産化を進め、累計で100機を超える調達を行ってきました。

 この数字はアメリカに次ぐ世界2位の規模であり、自衛隊にとって「チヌーク」がいかに基幹的な輸送力として位置づけられてきたかを如実に物語っています。言い換えれば、「チヌーク」は自衛隊の航空輸送の「背骨」であり続けてきたと言え、ひょっとしたら今後も改良されながら我が国の空を飛び続けている可能性が高いのです。

【写真】全然違う! これが最新「チヌーク」のコックピットです

Writer:

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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