21か国でお邪魔!「ブラジルの航空機メーカー」への使節団に「日本」もなぜか入っていたワケ しかも割といい位置に
ブラジルのエンブラエルが21か国の外交使節団に製造施設を公開し、日本の外交使節も参加。見学したKC-390は航空自衛隊の老朽化したC-130Hの後継機候補として注目されている機体です。
外交使節の見学が意味するコト
2023年4月、鈴木量博駐トルコ大使(当時)は、トルコのUAS(無人航空機システム)メーカーのバイカルの生産施設を見学し、同社からUASの最新情報を受領しています。この時点での鈴木大使の見学は、それほど大きく報じられていませんでした。

しかしそれから2年が経過した現在、バイカルのUAS「バイラクタルTB2S」は、令和8(2026)年度の防衛費の概算要求に取得費が計上された陸上自衛隊のUAV(広域用)の最有力候補に躍り出ています。
日本の外交使節団のガビアン・ベイショートの製造施設見学は、エンブラエル側の招きに応じただけなのかもしれません。しかしバイカルの例もあるように、単なる外交儀礼での参加以上の意味と目的があるのではないかと思われます。
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。
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